【小説】前世を生かせ___九十九高等学校！

【第十八話】「悪戯」丘島ひかり ページ19

「ふっふふ〜ん、今日はどっこに掘ろうかな〜」

歌を口ずさみ、校庭を愉快にスキップしながら移動する少女。
おかしな所と言えば、あまりないように感じるが

＿＿左手にスコップと木の枝を持っている。

「ひゃはっ！この辺にし〜よう！」

予想通りスコップで校庭に穴を空け始める。
ある程度の穴をほると木の枝を架け,土を被せる。

汗が額を流れ始める前に作り終え、手慣れた感じ、という様に楽に片づける。

「ん〜！上手く出来た！誰か、掛かるっかな〜！」

行きと同じようにスキップをしながら歌を口ずさみ、帰って行く。
心が晴れやかに躍り始め、優越感につかっていると、早速痛みに耐えるような声が聞こえる。

「痛ぇ...誰だよ！こんな所に落とし穴作った奴！」

＿＿ニヤッ

人の不幸は蜜の味。という言葉が相応しいほどニヤリと顔に笑顔を浮かべる。

「君、大丈夫？その落とし穴作った人、作るの上手いねぇ...ま、私だけど！
...んで、君、誰？見たことないけど、新入生？私は丘島ひかり！まぁ気軽に呼んでよ！」

ふわっと自らの周りに、風が吹いたような爽やかな笑顔を浮かべ自己紹介をすると
やり場のない苛つきで、心が持って行かれそうな顔を浮かべ少年は答える。

＿＿「…っ…新入生、茨木鬼国だ！！あんた、こんな悪戯を仕掛けておいて笑うな！
あと、何もなかったみたいに自己紹介すんな！そして助けろ！！」


〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜

＿＿「 の所は茨木鬼国くんのセリフにしてもらいたいです...！お願いします！

使わせていただいたキャラ。↓
茨木 鬼国くん 詠璃−エイル−さん宅

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