女帝様の過去 1部 ページ7
漢林
「あはははははは！！！面白いじゃなぁーい！
ルシって本当はアンドロイドでしょ？
なのに、情があるだなんて…バカらしい」
ルシ
「……ルシはロボットじゃない人間だ」
漢林
「あら、そうかしら…元々私を殺すために
政府から作られた暗殺用では？」
ルシ
「うるさい」
漢林
「そう？でもね…そう簡単にはいかない」
ルシ
「？」
漢林の背中に不気味なオーラが現れた
真っ黒で気味が悪い…
漢林
「ごめんなさいねぇ
私の可愛い息子がワガママなのよ」
サタン
「お前…本当に怪物を自らの体で飼ってんのか」
漢林
「えぇ、その通りよ！よくわからっしゃるね
やはり…あのお方かしら？」
サタン
「使命を託されたからな」
漢林
「まぁ！使命ってカッコイイのね
で、
いつまで意識を保てるのから？」
漢林はわざと不気味な化身を出した
その化身は人々の生命力を奪うもの
アスモ
「ｸﾞｯ」
ルシ
「ｯ」
サタン
「ｸﾞｧｯ」
なにこれ！？足が動かねぇｯ
なんだか、心臓が絞められるような…
とにかく、体が重いｯ!!!
漢林
「へぇー…なかなか美味しいね
でも、まだ甘い」
その化身のオーラをさらに上げたら
サタンは目を大きく開き
足の膝が廊下に付いた
「ｸﾞｧｧｧｧｧｧｧｧｧｰｰｰｰ!!!!」
痛みを感じる悲鳴を上げた
漢林
「あらあら…」
ｶｯ
四つ這いになっているサタンの目の前に
漢林が歩んだ
漢林
「ｸｽｸｽ…」
ルシ
「何をしやがった！？」
アスモ
「サタン様！？」
漢林
「ふん…動けない癖にそこまで踏ん張るのね
本当に馬鹿らしくて笑ってしまうわ」
サタン
「ｸﾞｯｱ……王星」
は？
サタンが顔を上げたら一瞬、漢林が彼の首を掴んだ
漢林
「……何故お前が知ってる？」
サタン
「ﾌｯ俺は一星より強いからな…」
漢林
「嘘つけ
一星はあのギリカナン理事長の息子のお気に入りだ
一星はとっくに本名を知ってる
なのに、何故…貴方が俺様の名前を知っている？」
サタン
「嘘はついてない
あの息子様ではなく、ギリカナン理事長だ」
漢林
「そうか…では、ギリカナン理事長に伝言だ
『約束と違う…だが、今回だけだ』」
サタン
「………」
漢林
「で、本名以外に何を知っている？」
漢林は腕を組み、サタンを見下ろした
すごくお怒りになっている
顔を見ればわかる
サタンは言いづらそうにしたが口を重く開け
サタン
「……お前がこの世界に存在してない人物」
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作者名：Mr.A | 作成日時：2019年7月23日 14時
