《オリオンの刻印》狂った女王 (ページ5)

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悪魔のサタンと女帝様ページ5

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ついに2回戦が始まった
今、漢林は裏の廊下で趙金雲監督と会話している

趙金雲監督
「漢林ちゃん、本当にやりますか？」

漢林
「ｸｽｸｽ…えぇ、そうよ？」

彼女は手で口元に付き、優雅に笑った

趙金雲監督
「……あまり、無理をなさらないでくださいね」

漢林
「あら？ありがとう…趙金雲監督もね？」

趙金雲監督
「えぇ、わかってますよ
では、試合の時にね」

趙金雲監督はこうして去った
漢林は笑顔から真顔に切り替え、後ろを見つめ…

漢林
「何の用？サタン」

そう、オーストラリア代表のキャプテンがいた
その名は『3つ顔の幻術師』サタン・ゴール
しかもその後ろに
ルシ・フォナリス
アスモ・デウス

漢林
「あらあらぁ…」

ｶｯ!!

彼女は優しく微笑み、足音を立てた
美しくて華やかだがその裏に怒りなど隠れているように
みえる

漢林
「私をいじめているつもりですか？ｸｽｸｽ」

サタン
「僕のことをよくご存知ね」

あ、今は黄色だ…うんその方が便利かな？

漢林
「えぇ女帝様を甘く見ないでくれるかしら？」

サタン
「いや、甘く見てないぞ…まぁ」

首がカクカク揺れ、逆に向き、
性格が変わり、オレンジになった

(あ、やべ…本気で俺を操りそうｯ!)

漢林
「あらまぁ…馬鹿らしい方法で私を操るんですって？
流石…幻術がお得意で？」

私は前髪の端っこにある長い髪を手で、はらい
わざと3人に煽っていた

アスモ
「サタン様に何をｯ…」

うん、効果があったようだな

サタン
「よせ、お前に問う」

サタンが漢林に聞きたいことを言った

漢林
「……あら？何かしら」

サタン
「何故、お前は我々のオリオン団に入らなかった？
お前が入れば戦力が高くなったはずだ？」

……あーあ、またまたぁ…それかよｯ
本当に鬱陶しいなぁ

俺は計画のために入らねぇよ

あ、いけないっいけない！
私は漢林よ！そう、顔を顰めるな！

漢林
「……ﾌｯおほほほほほほほほほｯ」

突然、漢林が笑いだした

サタン
「何がおかしい？」

サタンの言葉におかしく笑ったに見える漢林に向かって睨んだ
漢林は笑いだしてから腹を両手で抱えて
目から涙が出そうになった

漢林
「うふっふふ…いえ、ただアホらしく思えてしまったのよ」

サタン
「何？」

漢林は少しの時間が経ち、落ち着いた
そして、腕を組み、片腕で頬を撫でつき…

漢林
「オリオン財団なんて、つまらないもの…ｳﾌｯ」