《オリオンの刻印》狂った女王 (ページ24)

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悪魔のサタンページ24

アップを終えてタオルで汗を拭き取る
そして、敵の方のグランドを見た

漢林
(さて、どうするとしようかね
今回はナイフに催眠術を仕組んでいる
私には効かないが……あ、夏未さんが居るわ
確か、だいだい30分後いや前半の休憩時間に
来るのかしら是非、間に合うといいけどね)

その時

角馬
《日本チーム気合が入っているようだ！
それに対するオーストラリアは

『太陽のサタン』

という異名を持っていることが判明いたしました！
これは一体どういう意味なんでしょう！？》

漢林は思わず実況の声に耳を傾けた

漢林
「…『太陽のサタン』ねぇ」

明日人
「漢林さん
サタンについて知ってますか？」

漢林
「あら、坊や気になるの？」

明日人
「あ、はい！ちょっとカッコイイなと思って…」

照れそうに頬を赤くした明日人
漢林はそれを見て鼻血が出そうになった
それほど明日人はとても可愛いんだもの

漢林
「確かにカッコイイよね
サタンとはね…かつては神に仕える御使いで
あったが堕天使となり地獄の長となった悪魔の
概念ですの
罪を犯して堕落する前のサタンは
御使いであったが神に反逆して「敵対者」としての悪魔に変化したとみなされている
人々から呼ばれているわ
大悪魔…とねｸｽｯ」

明日人
「ほぇ…凄そうですね！！」

全てが敵ならば全てを潰す
可愛い日本選手たちを襲うものがいればこそ
漢林が居るのだ

漢林
「『狂気の女帝』この私に与えられた裏の異名
さてさて…どうにしてあげようかしらｸｽｯ」

相手がどんな小癪な手を使ってくるのか…
狂気に包まれた女帝様にとってはそれが楽しみでならなかった

オーストラリア監督
「ふっふっふ、引き込んでやる。闇以上に深い邪悪な光の中に…」

かたやオーストラリアの監督は意味ありげな言葉を呟くのであった…

円堂
「おーい！そろそろ自分の位置に着けー！！！」

円堂の言葉により私たち…敵
お互いのスタメンがフィールドに立った

明日人「これがオーストラリアか…」

名前やその外見から、妖しげな雰囲気を持っている

「…ヒヒヒ…」

とりわけ人ならざるオーラを醸し出すのはキャプテンのサタン・ゴール
そして、オリオンの使徒の1人である

彼に対し漢林は

「ｸｽｯ…調子に戻ったようで良いですね
楽しく遊べるだなんて…本当にストレス発散になるわ
貴方が獅子ならば私は朱雀として参りますかね」

と、一人笑いをこらえるのであった