狂気の女王様と絶望の姫様 ページ22
一星の様子を陰でみた謎の少女
宇宙柄をした髪に顔が影で隠されている
「…それは無理だよ」
ﾌﾟﾙﾙﾙﾙﾙ…
バイブ音が聞こえ彼女はスマホを耳に当て
この場から立ち去った
漢林
「あら？どうしたの…可愛いオリオンのお姫様」
そう、オリオンの使徒の頂点に立つお姫様
ユリカ・ベオルだ
本来はイリーナから厳しく育てられるが
代わりに私が指導者となり
ユリカの性格は原作と少し違う
けれど私に対してだ
ユリカ
《女王様
正式に貴方をオリオン財団に迎えることになります》
漢林
「あら？そうなの早いねぇ
イリーナからの命令なのかしら」
ユリカ
《はい
パーフェクトワールドの為に貴方の力が
お必要になさります》
漢林
「へぇ…断る、と言ったら？」
ユリカ
《無理矢理でも連れてもらいます
女王様は私たちによって必要であり
私たちの母でもありますので》
漢林
「ｸｽｯ私に尊敬し過ぎでしょ？」
ユリカ
《いいえ
貴方に救ってもらえたことがどんだけ多くにあります》
ユリカの声はとても優しく嬉しそうにしていた
漢林
「あら…私がお姫様のこと利用してるのよ？」
ユリカ
《それでも構いません》
漢林
「へぇ…意外と平気なのね」
落ち込まないユリカに少し意地悪した
ユリカ
《はい
確かに役立たなかったらポイっと捨てられ今はまだ訓練生だったはずです
けれど私は役に立っています
女王様の窮愛を受け、1番上に居ます
つまり、女王様から捨てられることは
近々ありません》
意外と鋭い…まぁ彼女の言う通りだ
役に立っている彼女は女性キャラで初ラスボスだ
いや……劇場版の
イナズマイレブンGOＶＳダンボール戦機Wの
黒幕存在のフランが初めてのラスボスじゃね？
まぁ、いいか
漢林
「へぇ私が育てたがいで優秀なのね
あんな可愛いお姫様を育てたことに誇らしく思うわ」
ユリカ
《ありがとうございます》
漢林
「で要件は終わりかしら？」
ユリカ
《はい
それでは、オーストラリア戦頑張って下さい》
漢林
「えぇありがとうお姫様もあまり無理をせずにね」
ﾌﾟﾂｯ
電話を切り漢林はこう思った
ユリカ・ベオル
悲しみによって包まれ絶望を産んだ
オリオン財団から期待される唯一のお姫様
そして、俺
漢林・貫明・天華
全てが壊れ狂ってしまった
オリオン財団から崇高される美しい女王様
あぁ、まるで俺とユリカが一緒みたいだ
けれど、あんな奴らに負けたユリカは要らない
ま、その時間になるまで沢山利用しようじゃないか
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作者名：Mr.A | 作成日時：2019年7月23日 14時
