《オリオンの刻印》狂った女王 (ページ12)

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ヒロトの夢漢林じゃない漢林ページ12

ﾊﾟﾁｯ

ヒロトは目が覚め上半身を起こした

ヒロト
「あ”？ここは一体…」

面倒くさそうに頭を齧りながら
見回った

何も無い白い空間
どこまで果てまで続く場所だ
にしても、神秘的に感じる
それに妙に明るい…
電気がついているのか？と疑うほどだ
初めて見た場所だからどうにするのか
わからなかった

ヒロト
「……夢？」

いや、夢にしても明らかでも違和感がある
白い床に手を着くとうん、冷たく感じる
現実感がある
つまり、夢ではない
だが、どうやって俺はここにいる？

その時

ふと、目に人物が現れた

遠くに宇宙柄をした髪がふわりと靡いている
顔は見えないが体つきで女だとわかった

少女は白いワンピースをみにつけ
腕を後ろに組んでいる

こっちは気付いていないようだ

だが、違った

？？？
「………吉良ヒロト？」

気付いてる！？にしてもなんで俺の名前を！？
ヒロトは身構えた

？？？
「……こっちが勝手に入ったくせに警戒を取るだなんて
私の方が警戒したいよ」

は？俺が勝手に入った？
まず、ここについて聞こう……

ヒロト
「……この空間はなんだ？
それに俺の名前をなぜ知っている？」

？？？
「……ここの空間はね

漢林の精神の世界だよ」

はぁ！？

ヒロト
「あの女の！？な、なんでお前がここに！！！」

？？？
「………はぁ、私は私」

ヒロトは首を傾げた全く意味がわかんない

ヒロト
「は？どういう意味だっつーの？」

？？？
「なんなの、この子は…」

はぁ、とため息を吐いて
ついに顔がヒロトの方に向かった

そしたら彼は目を大きく開き驚いた
そして、冷や汗がかいた

ヒロト
「なｯ……」

何故なら

？？？
「あれ、どっかで見たことあるよーなって
顔に書いてあるよー」

漢林に似ている顔をしたからだ
穢れもない白い肌に黄金の瞳をした
似ている…いや、漢林はつり目だコイツはタレ目
だが目以外はほぼ、似ている

漢林に姉妹とかは居たのか？

？？？
「弟ならいるよでも、私は女」

まるでヒロトの心を読んでいるように
彼女はこう返事をした

ヒロト
「心を読むな！？」

彼は少女に指を指した

？？？
「ﾊﾊｯ本当に馬鹿な子だなぁ
さて、答えてあげないとね

私は…漢林だよ」

は！？
ヒロトは固まった
あんまり、声が出ない…いや、出すことが出来ない

？？？
「意外と頭が切れる君なら今、分かるのかな？」

ヒロト
「………ｯ」

？？？
「さぁ、お前はどういう答えをするのかなぁ」

ｸｽｸｽ彼女は笑った