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｢え、松村さん？｣
京本さんと森本さんと話していると勢いよく扉が開いて息を切らした松村さんが入ってきた。
松村｢救急車で運ばれたって、きいて……それでっ｣
｢仕事は……？｣
松村｢大丈夫、ないよ。よかった、無事で……何があったの？具合悪い？大丈夫？｣
｢……ちょっと寝不足だった、だけで｣
森本｢違うでしょ。｣
京本｢……そういうのって優しさでもなんでもないからね？｣
｢揉めるとかめんどくさいんです……。｣
松村｢……何の話？｣
森本さんが説明していくうちに松村さんの表情が分かりやすく怒りに変わってく。
……私のために、怒ってくれるんだ。
どうしてだろう、それは嬉しい。
森本｢あいつ、走って帰っちゃったし、何も無かったとはいえ怪我もさせようとしたんだよ？｣
京本｢普通に犯罪だからね？許すも何も。｣
｢……だけど。でも。面倒でしょ。そういうの。｣
私がそう言うと松村さんは私の手を握って｢あのね｣ってとても優しい声色で。
松村｢Aちゃんがいいなら別にいいとは思う。でも俺はね、Aちゃんが大切だから許せないって思うよ。それは……Aちゃんと仲いい人たちみんな一緒だよ。｣
京本｢俺は……君が好きだから。怒るよ。｣
森本｢……そうだよ。みんなAちゃんのことが好きで。何も無かったとはいえどうなるかわかんなかったじゃん。そうでしょ？｣
……そうだけど。でも。なんか、目的のためなら手段を選ばないってのは……分からなくもなくて。
・
高地｢あ、うえみさん、ですよね？｣
み｢……？はい。｣
高地｢ジャニーズ事務所所属SixTONESの高地優吾です。｣
｢知ってます｣という反応の彼女。
Aちゃんの病室に向かってたら見つけてしまった。
急いでたみたいだけど。
み｢なんですか。文句ですか？｣
高地｢そうなるかな、このままこの世界でのうのうとやってく気なんですか？｣
み｢……私、は。｣
・
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・
高地｢主演になりたかった？そんな理由で人のこと怪我させようとか有り得なくね？｣
み｢……本当は、それだけじゃ─────｣
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作者名：冬村
| 作成日時：2022年12月27日 7時
