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森本「とりあえず無事でよかった〜セット直すのちょっと時間かかるって。どうする?」
「ちょっと台本読みます!」
だいたい30分ほど経っただろうか。そろそろ撮影再開するということで全員立ち位置についた。
なんかちょっとふわふわしてきた……暑いのかな。
森本「今日はお食事残してないですね!」
「残すとうるさいじゃないですか……」
森本「ははっ、確かに」
み「すみません加賀さん、ちょっと。」
森本「はーい!じゃ、また後で!」
「……あ、先生。」
京本「ご飯食べたんだって?」
「うん。食べた……、残すとうるさいから。」
み「……まだ効かないの?」
そんな声は私の耳にはもちろん届いておらず。
……変だな、体調管理もちゃんとしてるのに
なんか、だるい………朦朧とする。
監督「……Aちゃーん!セリフ!」
「あっ、セリフ……えと、……」
森本「……なんか変じゃないですか?Aちゃん」
監督「そうだね止めようか────」
京本「うおっ。」
Aちゃんの体がそのまま倒れてくる、咄嗟に支えるけど意識はない。
「救急車呼べ!救急車!」そんな声が飛び交ってバタバタする周り。
み「主演の人が体調管理出来てなくて撮影止まるってどうなんですか?」
森本「今そんなこと言ってる場合じゃないから!」
み「主演降板とか……」
森本「体調管理とかはスケジュールの問題だから。何?どういう意図?」
2人が何か話してるけど俺は昏倒してしまったAちゃんに声をかけてみてはいるのものの
ス「担架来ましたー!」
監督「今日は……とりあえずAちゃんいないシーン撮るから!」
み「……は?撮影中に倒れるような人間主演のままなんですかー?」
監督「入院するとかってなったら話は変わるけど……。」
み「……じゃあ意味ないじゃん」
最後の言葉はなんて言ったのか聞こえなかったけど……あんな怪しいこと言うやついるか?
今日このあと仕事ないからAちゃんのとこ行かないとな。
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作者名:冬村 | 作成日時:2022年12月27日 7時