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Aちゃんの話を聞く限りその子は続かないだろうなぁ。
まあ、Aちゃんの事務所やっとこさ2人目だし。
Aちゃんさえいればいくらでも応募は来るだろうけど。
｢WebのCMとかのオーディションとかから受けてもらってるんですけど｢こんなのじゃなくて映画とか｣って言うんですよ。仕事のことこんなのって言わないで欲しい……｣
真面目な彼女とは対照的な人物だな。
どういう基準で採ってんだろ。Aちゃんが特殊だけどさ。
｢のし上がっていく根性があるかないか、らしいですよ。でもスタッフさんが仕事したいって思ってくれないと続かないんじゃって思いますけどね……｣
高地｢だなぁ。まあなんかあったらいつでも聞くから連絡してきな。｣
このあと収録してそのあとはAちゃんは仕事に戻って行った。
・
｢今日は見学がいます。うえみみなさんです、うちの新人です。｣
道枝｢よろしくお願いします｣
み｢よろしくおねがいしまぁす｣
今日は私、みっちー、松村さんの3人で雑誌の撮影とインタビュー。
ス｢Aちゃんとうとう先輩なんだ？｣
｢そうなんですよー｣
｢良かったねー｣なんてやり取りしながらうえみさんがへたな事しないように見つつ、
撮影現場はこんな感じだと言うのを見せる。
｢……あー、でもこのカット良くないですか？｣
カ｢お、やっぱり？｣
カメラマンさんと撮った写真を見ながら実際どれを使うか相談する、これは結構地味。
ひたすら見比べてどれを使うか。
松村｢現場でのAちゃんは本当に桃乃ですね、頑張り屋でリーダーで。｣
道枝｢桃乃はホンマに負けず嫌いなんですけどAちゃんも負けず嫌いですね｣
｢悔しいの嫌じゃないですか？なので私は出来ないとか嫌いで…｣
マネージャーさんがうえみさんを他のスタッフさんにも紹介してる。
何となく挨拶も適当な感じなのが気にかかる。
……まあ、気にしても仕方ないか。
｢……ふう。｣
松村｢大丈夫？疲れてない？｣
正直疲れてはいる。
新人の教育までやってられないので……。
うちくらいだよ、直々にやるの。
｢ちょっとだけ疲れたかもですね……｣
松村｢寝てていいよ。後で起こしてあげる｣
そう言うと松村さんは私の頭を自身の肩へと引き寄せる。
え、ちょっと、距離近
松村｢ん？｣
｢いや……申し訳ないですよ｣
松村｢甘えとけばいいよ。｣
この人誰……？
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作者名：冬村
| 作成日時：2022年12月27日 7時
