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「今日はこれで終わりです。」
松村「……俺もなんだけど、良かったらご飯行かない?」
ある日突然、コロッと恋に落ちてしまったら。
俺はそれに抗えない。
必死で好きじゃないと否定するだろう。
それも越えて好きだと思ってしまったから。
「おぉ!いいですね、他の子誘いますか?」
松村「ううん、二人で行きたい。」
「……。分かりました!」
一瞬考えるような素振りを見せた彼女はすぐにぱっと笑ってそう応える。
よし。とりあえず俺も2人きりで出かけられる。
ココ最近SixTONESみんな……高地は行ってないけど連絡は取ってるらしいけど。
「何食べに行きますか?」
松村「何がいい?」
「うーん……なんか和食がいいです!」
松村「和食ね、和食和食……」
検索していいとこを見つけてタクシーに2人で乗り込む。
松村「でそんときジェシーがね?」
「うん。」
そんな感じで俺の話に相槌打って、よく笑ってくれる彼女との時間が心地いい。
俺だけに向けられる笑顔。
……好きだなぁ、やっぱり。
「松村さんこのお店いいですね、美味しい」
松村「そう?良かった。」
「松村さん、あのね。」
彼女はそう言うと何かをカバンから取り出した。
松村「……CDと本?」
「うん。松村さん好きそうかなとおもって……良かったら。」
松村「嬉しい!ありがとう、帰ったら聞くし読むね。」
途端に手渡されたそれは新品で。
本人は「私が好きなやつなんですけど、プレゼントです。いつもお世話になってるから。」
って言うんだ。
……かわいい
松村「それって、俺のこと会ってない時に思い出してくれたってこと?」
「え?」
松村「これ、好きそうかなって思ってくれたんでしょ?俺のこと考えてくれたんだよね、その時間。嬉しい。」
「……確かに、松村さんのこと考えてた!」
花が咲いたように彼女が笑う。
……可愛い。
超可愛い。無理。
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作者名:冬村 | 作成日時:2022年12月27日 7時