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田中「Aちゃん鍵どこぉ?」
「かばんのなかー」
田中「あ?これか」
北斗に「悪いけどAのマンションの住所教えて」って聞いた。勝手に呼び捨てにしてやった。
お前がいちばん彼女に近いんだからやきもきしろよ。
「じゅりさんだっこ」
田中「そうそうじゅりだね、いえるね。」
はあ、かわいい、無理食べそう。
大丈夫ですそんなことしません。
田中「お部屋どこか言えるー?」
「ひだり!」
靴ぬがせて必死にしがみついてくる彼女を抱きながらベッドまで運ぶ。
身長低い方だよな。
「……どこいくの?」
田中「んー?帰るの。」
「やだ、ひとりにしないで」
はあぁぁぁぁぁあ……。
まじで指1本も触らない、可愛いからっていけない。
本人にその気はない。
田中「Aちゃん、他のやつの前で酒飲んだらダメだからね?」
……聞いてねえし。寝てるし。
サラサラの髪を撫でて、……頬と唇に触れるのは我慢した。
松村「あ?なに?Aちゃんの部屋?」
田中「頼むからきて……」
一人でいると俺の理性が飛ぶかもしれないだろ。
そう思って北斗を呼びつけた。
松村「……お酒飲ませたの?」
田中「いや、勝手に飲んでた」
松村「やりそうだなぁ」
カルーアミルクとシャンディガフだけで寝るって相当弱いだろ。
松村「……なあ樹。どう思ってんの。彼女のこと。」
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作者名:冬村 | 作成日時:2022年12月27日 7時