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仕方が無いので自分の部屋に戻って、うどんの材料を持っていく。
冷蔵庫には何もないが料理はできるはず。
バラエティのいきなり料理企画でも難なくこなしていたのを見た事がある。
松村「……あんまり、帰ってないのか?」
綺麗だけど若干ほこりっぽさを感じたのはそういう事か?
確かに彼女は以前から飛ぶ鳥を落とす勢いだったが今ではもうとんでもない勢いだ。
今やってる軽音学部もの、「音と飛んで」がとてつもなく跳ねており音楽番組にも引っ張りだこ。
「Aちゃんごめん、欠員補充の暇あったりする?」
「あ、この後22時までなら行けますよー!」
「立ち位置の紙渡すから……」などと言いながら音楽番組を立ち回ってるのを何度か見たことがある、彼女のマルチタレントさはとんでもない。
スタッフからの好感度ランキングも1位だ。
彼女は要求に応えるのが上手すぎるから。
森本「Aちゃん、起きて。うどん出来た」
「uDon…」
松村「あれ……ベースもキーボードもある、あと電子ドラムまで、ひとりでバンドでもすんの?」
「ベースは前触ってたヤツですね。ウニちゃんに教えてて。あとのも、私が技術磨けば力になれるし練習の大変さも分かるかなって。」
ジェ「あ、ギター弾けたの、ベースしてたからか。」
「それもありますね。」
うどんを食べて熱を測ってもらうと37.8。まだ下がりきっちゃいないけど。
「はあ美味しい……」
ジェ「まだ寝てないとダメだよ」
「この家なんか綺麗になりました?」
森本「勝手に掃除機とかかりたよ、ごめんね。」
「おお〜」なんて言ってる彼女は俺が守ってあげないと死ぬんじゃないか、と思わせてくれる
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作者名:冬村 | 作成日時:2022年12月27日 7時