○19 ページ19
ジェ「Aちゃんの事務所は人少ないらしいね〜、スタッフさんが話してた」
松村「……らしいね。」
ジェ「タレント自体1人だからスケジュール管理とかはぜんぶAちゃん、仕事選ぶのも事務仕事もAちゃん、営業はとってくるだけ取ってくる……って感じらしいよ。
そりゃあ倒れちゃうよね、HPとかも全部やってるらしいし。Aちゃんひとりで事務所回してるようなもんじゃん」
松村「……なんとかしてあげたくなるのは頑張ってるのがみてとれるから……」
ジェ「つか一目惚れっしょ」
松村「え。」
「違うの?」とジェシーが俺を見つめる。
え、俺、そうなの?、俺は彼女を知らない間に?
ジェ「北斗がグイグイ行くのとか初じゃん。」
松村「そうかも……でも年下で妹みたいだなって」
ジェ「しっかりしてるから大人に見えるじゃん」
松村「そ、そうなのかも……!」
「何乙女みたいな反応してるんだ」と思ったこと、俺がAちゃんを気になってること、それはまだ北斗には内緒だ。
話を聞いているだけでも頑張り屋の彼女を俺も守りたいと思ってしまう。
松村「え、俺、まじか。えー。」
……この状態の北斗も面白いな
数時間ほどたっただろうか
どったぁん!といった音が聞こえAちゃんが起きたのだろうと気づいた。
「いっつぅ……」
松村「大丈夫?何してんの?」
「気づいたら落ちてました……」
ジェ「立てる?」
そっと手を差し出すと素直に俺の手を取ってくれる彼女は可愛いと思う。
北斗のベッドで寝るのは気に食わないけどさ。
「やったー!!お肉ー!!」
ジェ「にく♪にく♪」
松村「Aちゃんご飯は?」
「いらないです〜ありがとうございます!」
松村「おっけー。」
329人がお気に入り
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:冬村 | 作成日時:2022年12月27日 7時