○17 ページ17
海野｢Aせんぱあああい、会いたかったですうううう｣
｢ああ……ご飯買ってきたので。食べてください。残りは？｣
海野｢これわかんなくて……｣
｢これはこうですね、ここが───────｣
海野さんはとても頑張り屋な人で指導したことは必ずノートを取るしとても一生懸命なのだが、習得するまでに時間がかかってしまうタイプ。
｢……あとの作業は私がやります。ご飯食べたら帰ってお風呂入って寝てください。｣
海野｢え、でもそれじゃAさんが……｣
｢マニュアルも作っておくから。何か困ったらそれ見れるようにしておくね。海野さんココ最近寝れてないでしょ？帰ってちゃんと寝ること、それが仕事ね。｣
海野｢わあああ先輩大好きですぅ〜！！！｣
お弁当をかきこんだ海野さんは早々と帰って行った。
実際寝てないからパフォーマンスが落ちていたのだろう。
いつもなら出来てることが出来ていなかった。
だいたい海野さんを一人残して帰るな、他の奴らも。
｢……今日は徹夜だなぁ。｣
事務処理はすぐ終わったし、関係者各位に送るFAX等もOKだ。
マニュアルを作るのに時間かかりそう。
｢人増やして貰わないとな〜、私の運転してくれる人もいるにはいるけどスケジュールマネジメントも全部自分だし。タレントも未だに増えてないから移籍なんてことも思いつかないし……｣
じゃないと体が持たなくなる。
私はそんなに丈夫ではない。
点滴が一番効くということも、知ってしまった。
私も寝れてなかったとしても。先輩だから後輩は寝かしてあげたい。
・
松村｢Aちゃん？そんなところで何して……｣
｢あ、まつむらさん……｣
飲み物を買いに来たら階段の踊り場下で蹲っている人物を見つけた。
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 329人がお気に入り
お気に入り作者に追加
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：冬村
| 作成日時：2022年12月27日 7時
