｢あっ｣という間に君が好き (ページ2)

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｢AAと申します、本日は面接のお時間を頂きありがとうございます｣

目の前には3人の面接官。

いや、1人HPに載ってたし社長だ……

社長｢君さ、演技に興味はないかい？｣
｢観るのはとても好きです。｣
社長｢じゃあやってみよう！君は女優兼うちの事務だ。役者仕事がなければ事務処理をしてもらう。｣

｢……エ？｣

社長｢見ての通りスターライツには私を含め3人しかいない。芸能事務所ではあるがもう引退した身、前は舞台俳優をしていたんだ。コネはあるが役者が居ない。｣

社長は席から立ち上がり私の前で歩き回りながら話し出す。
役者だったことは一応HPを見てきてるから知っているけれど。

社員1｢スカウトとか積極的にしてますがなかなかね……｣

社員2｢Aさん、あなたなら多分一発で飛ぶ！！絶対にバズる！顔がいい！｣

社員2が目をきらきらさせて鼻息を荒くしながら言う。
彼の中で私が売れてガッポガッポ儲けてる妄想でもしているのだろうか。

｢あの、でもそれお給料は……｣

社長｢事務仕事の月給25万はきちんと出す。役者としては売れてからまた考えよう。今役者がいないとはいえ私がたまに出てるから給料は全員に渡せている、安心して。｣

｢はい……？｣