DAY AND DAY

2 ページ39

「んで、なにがあったの？」


お腹いっぱいー、と
ｿﾌｧｰでくつろぐ真司の横に座る。


少しだけ険しい顔になる。


真「なんで、わかったん？」


「そりゃー、わかりますよ。
こんだけ一緒にいれば。」


ほんとは、ｶﾚｰ。(笑)


真「あー、俺な…移籍することになってん。
マンチェスターユナイデッド行く。」


言葉が、でない。


おめでとって言わなきゃ。

がんばれって言わなきゃ。


真司が悲しそうな顔して言うから。


そうだよね、いつまでも一緒は無理だよね。


寂しいよ。


「そ、うなんだ！よかったじゃん！おめでと。頑張ってね！」


言えた、ちゃんと言えた。


なんで？

涙が止まらない。


真司はなにも言わずに私を抱き寄せた。

初めてだ。


真「話最後まで聞け、ばか(笑)

A、お願いがあるんやけど。」


「えっ…？」


止まらない涙と聞こえる真司の鼓動。


真「仕事、辞めてもらってもええ？
ついてきてほしいんや。ｲﾝｸﾞﾗﾝﾄﾞ。
今さらAいない生活なんて考えられへん。」


嬉し涙に変わった。


「行くっ！」


真「素直でよろしい(笑)」


でも、ひとつ確認したいな。


「肝心な言葉聞いてないよ？」


真「そーゆの苦手なん(笑)

一回しか言わんぞ？」


ぎゅっと抱き締め耳元で


真「だいすき、愛してるで。」


囁いた。


「私もっ！」


これからもずっと一緒。


End

ﾊﾛｳｨﾝ【内田篤人】→←これから【香川真司】

ラッキーアイテム

革ベルト

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す