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▽11 浮かない顔に ページ11

真っ先に向かっていったのはジェットコースターだった。
楽しそうな声から悲痛に近い叫びもあった。
好き嫌いが分かれるものだが、私は嫌いじゃない。最初はビビっているが乗ると楽しんでしまうタイプだ。
聞くと全員平気らしいので乗ることにした、ということで向かっていたのだ。

「楽しみだね!!」
「絶対あんたの隣座る……」
姉と碓氷くんの会話を聞いて、左京に同情した。聞いていて辛くなるだろうに。
「さきょ……」
「はぁ。好きにしろ」
声をかけようとしたら切なげな瞳で左京は呟いた。
本当に、それで良いのか。
……別に諦めてるのなら、良いのかな。
と思ったが、きっと左京も私と一緒で口先で言っているだけで諦めきれていないと思うのだが。
並んでいるとき、楽しそうに話す3人こ会話を聞いているだけとなってしまった。

「お待たせしました、こちらへどうぞ」
1時間半くらい待っただろうか。ようやく順番が来たので乗り込む。
準備が整った後、いってらっしゃいのスタッフさんの掛け声で動き出した。

「きゃーっ!!」
「はしゃいでるあんたも可愛い……」
むしろ落ちてるときに冷静に答えてられる碓氷くんに尊敬する。
左京はというと、うお、とびっくりはしていたがそこまで叫ぶことは無かった。もはや私は言葉を発していなかった。

* * *

ジェットコースターが終わった後、いくつか乗り物に乗った。Aの表情を見ると、浮かない顔をしていた。
「A?どうしたの?」
「な、何でもない」
ちゃんと受け答えしているが、珍しく焦っている……ように感じた。
「そう?」
時刻を確認すると丁度お昼頃だったので、近くにあったレストランへ向かった。
案内されて席についても、すぐにAは席を外してしまった。
「……A、どうしたんだ?」
左京さんが聞いた。やっぱり気になるよね……。
「ちょっと俺、見てくる」
真澄くんが自ら動いた。真澄くん、珍しいな。
先にご飯を頼んで待ってるね、と伝え後は真澄くんに任せることにした。

―――

似たような作品を見つけてうっ!!!てなってます(笑)

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あいちゃん(プロフ) - 柚子さん» ((・∀・*)(*・∀・))ィェィェ♪嬉しいです!真澄落ちは少ないので…だいたいが監督と真澄って感じなのでこの小説見つけた時は嬉しいかったです! (2018年1月20日 21時) (レス) id: 9afa5d89f1 (このIDを非表示/違反報告)
あいちゃん(プロフ) - その後主人公は誰と付き合うのかストーリー欲しいです!続編お願いします(*-人-) (2018年1月19日 18時) (レス) id: 98e3bdc9b3 (このIDを非表示/違反報告)
柚子は多忙で更新停止中(プロフ) - いぎさん» ありがとうございます!亀更新ですので更新まで長いですが気長にお待ちください(`・ω・´) (2017年12月2日 19時) (レス) id: 0f9b565f22 (このIDを非表示/違反報告)
いぎ(プロフ) - 面白くて一気に読んじゃいました!!続き楽しみにしています!! (2017年12月2日 9時) (レス) id: 71787ff6cd (このIDを非表示/違反報告)
柚子(プロフ) - 雪見さん» 夢主がある日をきっかけに嫉妬の目でしか見られなくなり嫌いになってしまっただけでお互い良い子というつもりで書いてます。私の文章が拙く伝わりづらくて申し訳ないです(^^;) (2017年9月21日 19時) (レス) id: f3b070ef7e (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:柚子 | 作成日時:2017年8月20日 18時

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