#32 ページ33
しばらくは忙しくて、練習をする暇なんてなかった。
練習に行けない分、夜に動画を見て踊りを覚えた。
やっと時間ができて借りた小さいスタジオ。
髪をまとめ靴を履くと踊る実感が湧いてきて、グッと苦しくなる。
軽いストレッチを終えてもその場に立ち尽くしてしまう。
イヤホンから聴こえる音を少し上げ、ATEEZの曲を流す。
少しずつ落ち着いてくる鼓動に、ほんの少しだけ動き出せる。
『皆に背中押してもらおう…』
ATEEZの曲を少し覚えてる分だけ踊っていると、皆の撮影している姿が浮かぶ。
やっとのことで、蓮さんから貰った音源を聴きながら少しずつ確認していく。
『あはは…すぐに息が上がっちゃう(笑)』
久しぶりにこんなに動いた気がする。
きつくても気にならない気分の高揚。
時間はあっという間で、シャワーを浴びスタジオを出た。
.
ｳﾖﾝ「Aー、見て！」
「今日の衣装？似合ってるね！」
ｳﾖﾝ「でしょー(笑)」
「ユノも水色の髪が綺麗に映えてる！」
ﾕﾝﾎ「本当？嬉しい(笑)」
ﾎﾝｼﾞｭﾝ「呼ばれたよー」
「「はーい」」
撮影を見ているとやっぱり癒やしてもらってるなと感じる。
休憩や撮影の合間に目が合うとニコッて笑うサニ。
目が合うと何故か変顔するミンギ。
ウヨンやユノのやり取りも遠くから見ててほっこりする。
私はあれからマネージャーの仕事をしながら蓮さんと連絡を取りつつ、皆に隠れてダンスを練習するようになった。
久々に踊った日は、なかなか踊り出せなかったけど、今はもう踊っている間は何も考えず、ただ音を聴くことが出来るようになった。
.
カバンの中で震えたのは仕事用ではなく、自分の携帯。
楽屋を離れ、人気のないところへ。
着信相手は蓮さん。
《もしもし？》
蓮《もしもし、A？今大丈夫？》
《休憩中なので大丈夫です！》
蓮《なんとか仕事の目処がついたからその連絡》
《本当ですか？》
蓮《うん。Aとの練習もあるし、なんとか1週間ぐらい滞在できそう》
《そうですよね…私も更に頑張らなくちゃ…》
蓮《やり取りしてた感じだと、もう大丈夫でしょ(笑)》
《急に出来なくなるかもしれないじゃないですか…》
蓮《大丈夫、大丈夫(笑)じゃあ、日程はまた連絡するよ。時間があるときに一緒に練習しよう。》
《はい。連絡待ってますね》
蓮《仕事頑張れよ》
《それはお互い様です(笑)》
蓮《そっか。(笑)》
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ちぇよちゃのえくぼ - もう更新されませんか、? (2020年5月27日 21時) (
レス) id: aef3ed9d84 (このIDを非表示/違反報告)
樹音(プロフ) - うよんさん» コメントありがとうございます！はじめまして^^とても嬉しいです！それだけで頑張れます！更新は遅いですが、これからもよろしくお願いします(*^^*) (2020年4月15日 22時) (レス) id: a66b653924 (このIDを非表示/違反報告)
うよん - お話読ませていただいてます!好きです！((( (2020年4月2日 7時) (レス) id: 8db374ec7b (このIDを非表示/違反報告)
樹音(プロフ) - オンマさん» はじめまして！コメントありがとうございます！ゆっくりですが更新していきます！よろしくお願いします！コメントとっても嬉しかったです^^ (2020年3月24日 23時) (レス) id: 0ada5b7171 (このIDを非表示/違反報告)
オンマ(プロフ) - はじめまして。 ATEEZのファンです。 この話を見つけました^^ 読ませていただきますね。 頑張ってください。 (2020年3月7日 15時) (レス) id: 51e1e6ee34 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：樹音 | 作成日時：2020年3月5日 2時
