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「お前、変なやつやな。」
「....はい？」
「まあええわ、本探してるんやった。
場所、教えてくれへん？」
さっきとは打って変わった笑顔で聞いてくるその人にわたしもつい拍子抜けしてしまう
「え、あ、いいですけど、なんですか？」
「えっとな、星の王子様ってやつ、どこかわかる？」
「まあ、」
でもまたどうしてこんな可愛らしい本を...
そうは思ったけど口には出さないでおいた。
そしてしぶしぶ本のあるところに案内する。
見つけたその本はだいぶ上の棚に入ってた。
...これは、届かないかもしれない、、。
そう思いつつ手を伸ばしてみるけど
やっぱり届かない
背伸びしても、ジャンプしても、全くダメ
「お前チビやな〜。」
ついにはその人に笑われる始末
その馬鹿にしたみたいな笑いにムカついて
意地でも取ってやろうと再び手を伸ばす
と、その瞬間
ふわっといい匂いに包まれて
わたしの手に、別の手が重なった
えっ...何この状況。
彼は私の後ろから余裕そうに本を取る
まるで....
後ろから優しく抱きしめられているような。
あまりに近すぎるその距離に
胸がドキドキしてるのがわかった。
「ありがとな、本。
てか真っ赤やん。そんなにドキドキした？笑」
その人はやっぱり余裕そうなその顔。
「お前、1年？」
その言葉に、頷くことしかできなくて
「ふーん、俺のこと知ってる？」
首を横に振ると
しばらく沈黙が続く。
なんか見つめられてる気もするけど
わたしは目を合わせられる状況ではない。
だからひたすら俯いて、その人が去るのを待ってた
だが、その思いは叶わず
その人は近づきわたしの顔を上げさせた
いわゆる...顎クイってやつ
今顔真っ赤だ絶対。ほんと最悪...。
「2年8組永瀬廉。
お前は？」
「....はい？」
「だーかーら、名前。なんやって聞いてるんやけど。」
「えっと、1年3組篠原、です。」
「下は？」
「.....A」
「A、ね。」
不意にその人、永瀬廉が読んだわたしの名前に
また胸が高鳴った...気がした。
「お前、今日からお気に入りにしてやる。」
「...........は？」
今日、なぜか永瀬廉のお気に入りになりました。
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Next - 続きが楽しみです！更新、頑張ってください！！ (2019年7月28日 18時) (
レス) id: cf1942b956 (このIDを非表示/違反報告)
千晃(プロフ) - ＃かのんさん» お返事遅れてすみません、ありがとうございます！！更新遅くてほんとすみません、、 (2019年1月19日 18時) (レス) id: 541a949c76 (このIDを非表示/違反報告)
＃かのん(プロフ) - 最近、元彼の平野くんを発見して、おもしろくてキュンキュンしたので、先輩。も読まさせていただいています。紫耀くんと廉くんのライバル感というか、お互い素直になれない不器用さが大好きです。更新頑張ってください。応援しています。 (2018年9月10日 20時) (携帯から) (レス) id: f71de401a4 (このIDを非表示/違反報告)
千晃(プロフ) - ★ＭＩＫＡ★さん» 頑張ります！ありがとうございます！ (2018年8月13日 7時) (レス) id: 541a949c76 (このIDを非表示/違反報告)
千晃(プロフ) - めいなさん» ありがとうございます！ (2018年8月13日 7時) (レス) id: 541a949c76 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：千晃
| 作成日時：2017年12月20日 1時
