五十五 ページ9
夜齋side
『………………壮五』
壮五「はっはい！」
『遠慮しなくてもいいんだぞ』
壮五「あ、えと…」
んんん…なんかやっぱり遠慮してるな…
つーか…気のせいか？
『壮五、お前また痩せたか？』
オレは立ち上がり壮五の横に移動した
その場にしゃがみこんで
壮五の腹回りに手を当ててから
壮五を見上げた
壮五「わ、わかっちゃいますか…？」
『おま…もともと細いのにこれ以上細くなって…仕事中に倒れるなよ？』
壮五「僕は大丈夫ですよ！…けど…細いのは夜さんも一緒ですよね。」
『…そうか？』
壮五「そうですよ！身長と体重いくつですか？」
『えーと………身長が178？で…体重が53？』
壮五「ほら！やっぱり夜さんも人のこと言えませんよ！」
ガシッと肩を掴んで言う壮五
み、耳がキーンて…！
慌ててまた口を手のひらで塞ぎ静かにした
『あーあーわかった！お前は母さんみたいだな！』
壮五「今それ関係ありませんよね！？あと何ですか母さんって！」
こいつ元気だな！
倒れるかもしれねぇって心配しなくても平気だったんじゃねぇか！？
ため息をついてから座ってたイスに座り
箸を手に取った
『あ、なぁ壮五』
壮五「はい？何ですか？」
『………仕事…環と、上手くやってけてるのか？』
壮五「＿＿＿…どう…なんでしょうか…前みたいにちょっと失敗してしまうこともありますが、挨拶などは出来てますし…まぁ、王様プリンが絡むと言う事聞いてくれませんが…」
「あはは…」と小さく苦笑する壮五に
オレは戸惑いと困惑を隠せなかった
あまり環にも強く言いたくはないが…
そうなると、言う事を聞かなくなった環が
壮五に迷惑をかけてしまうって事もありえなく無いからな…
もっと無理させる可能性もある…
うわっ…めんどくさい事になりそうだな←
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作者名：にゃんこ先生(仮) | 作成日時：2016年11月3日 15時
