第二章『IDOLiSH7のマネージャーは物怪庵の奉公人！』 (ページ15)

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六十ページ15

雪斗side

『………………』

大和「雪斗？どうした？」

『何か来る…』

それもものすごいスピードで…

さっき感じた悪寒と

関係しているのか…？

楽「ぅわっ！」

『楽！？っ！お前…確か…』

白薄「………グルルルル…」

『……すまない。オレには夜の様に、お前の言葉を聞き取ることは出来ないんだ…』

白薄「………」ﾄﾝﾄﾝ…

『？』

白薄は一拍置いてから

自分の背中を顎で小さく叩いた

背中を…背中？

『もしかして、乗れって言ってるのか？』

白薄「……」コク

『あの悪寒の正体…白薄…』

もしかして…

バッと白薄を見ると

目で何かを訴えていた

『もしかして…夜達が呼んでるのか！？』

白薄「！」コクンッ

力強く頷く白薄

『夜のとこに！』

オレはすぐに白薄に跨るために

しゃがんでもらった

龍之介「雪斗？」

『ごめん、説明してる時間は無いんだ！兄貴、後任せた！』

大和「気をつけろ！」

『あぁ！白薄！』

背中に跨ってそう言うと

風を切っていくように走り始めた

どうやら白薄に乗っている時は

周りからは見えないらしい