4←修正しました(11/25/18:30) ページ5
?「アッ、・・・・・・・・・・・ッス。」
目の前にいる私に驚きすぎたのか、血のように赤い目をこれでもかとかっ開いた男が目の前にいた。
『・・・・・・あ、こんにちは。』
とりあえず挨拶をしながら目の前の男を観察してみる。
赤い目に真っ白な髪は間違いなく言い伝えの中にあったものと同じだろう。
そしてなんとなく思った。
この男に殺されるのなら、最後に見るのがこんなに美しい顔なら、まあいいのではないか、と。
『えっと、吸血鬼の人ですか?』
?「えっ、吸血鬼の人・・・・・?あー、まあ、そんな感じ、じゃないっすかね?」
『そうですよね。生贄にされた者です、はじめまして〜。』
?「あ、はい。・・・・え、今まで来てた人ってこんなにノリ軽かったでしたっけ?」
『のり・・・・?いや、知りませんけど。・・・・というか、ほんとに吸血鬼ですか?服装というか、何百年もここにいる割に綺麗すぎませんか?』
え、のりってなに?海苔?糊?と思いながらもなんとなく感じていた違和感を口にする。
?「そんな事言われたの初めてっすけど、まあそう見えますよね。」
『見えますね。吸血鬼さん洞窟開拓したりしたんですか?』
?「っははははは!!!めっちゃおもろいっすねあなた。」
『おそらく褒められてないですよね。』
?「褒め言葉っすよwww。あとその吸血鬼さんってのやめてもらっていいすか?俺、葛葉って言います。」
『へー、葛葉さんって言うんですね。覚えました。で、なんでそんな綺麗な服着れてるんですか?』
葛葉「・・・・普通自分も名乗らねえ?」
『あー、山ノ内Aです。』
葛葉「え、山ノ内、っすか、名字。」
『そうですけど・・・。』
葛葉「そうなんすね。」
・・・・・・・え、会話終わり?私の質問は?
『私の質問に関しての返答はないんですか?』
葛葉「っすよね。ん〜、端的に言うと、もう生贄とかいらなくて、実は。」
『・・・・・はあ!?!?!?』
223人がお気に入り
感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
Asuna(プロフ) - Eryngiumさん» Eryngiumさん、ありがとうございます!これからも頑張ります!! (11月27日 7時) (レス) id: ef68d1b102 (このIDを非表示/違反報告)
Eryngium(プロフ) - 完結おめでとうございます!心理描写がとても丁寧ですごく読みやすかったです。これからも活動を応援しています!! (11月27日 0時) (レス) @page22 id: 663ca84b4d (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:Asuna | 作成日時:2023年11月24日 19時