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『洞窟が町への近道?』


葛葉「そっ。俺らはあっちから来ただろ?で、その向かい側の壁にカーテン、あー、長い布かかってるだろ?実はあの奥にまだ通路が続いてて、そこを抜けると町に続いてるってわけ。」


『すごい!あっ、じゃあ葛葉さんが生贄いらなくなったのって・・・・・』


葛葉「そういうことだよーん。」


『好きなときに人間調達できるようになったってことか!!』


葛葉「なんでそっちなんだよ!」


『え、違うの?』


葛葉「いや、そりゃ違うだろ。え、なに、Aさんって天然なのかなぁ???」


『いや人間だけど。』


天然って何、野生の人間みたいな感じ?


流石に私達よりも前時代的じゃない?


葛葉「あ、Aさん山ノ内だったわ、すまん、失念してた。」


『いいけど・・・・。じゃあ今のは現代文化に追いついてたら分かる言葉だったってこと?』


葛葉「まぁそうね。そうなるわ。」


つまり本当に私は現代から取り残されているってことか。それはそれでなんとなく悔しい。


それなら今から現代に追いついてやろうか。


『じゃあ、私もっと現代的な人間になりたい!』


葛葉「っははははは!!!!ふっ、ww、現代的な人間www?いや、いいと思うけどw?」


いや、いいと思うけど、とかいう割に大爆笑じゃん。


なんか面白いこと言った?


葛葉「その現代的になる宣言があまりにも現代から遠い発想でwww」


『うるさw』


葛葉「www。でもあれだわ、Aさん別に取り残されてねーよ。カタカナとかわかってないかもだけど、今の返し方とか現代的な人だったよw」


『それほんとに思ってないでしょ、笑ってるじゃん。』


葛葉「いやいやいや、思ってます思ってます。」


『じゃあそういうことにしといてあげます。』


葛葉「そりゃどうも。じゃあ・・・・・行くかぁ?」


『現代的な服じゃなくない?私。』


お忘れの皆さんもいらっしゃるかと思うので説明すると、現在私は生贄としての正装なのであろう白無垢に身を包んでいるのである。


葛葉「確かにw。見慣れすぎて忘れてたけどめっちゃ目立つわそれw。じゃあどうしよ。とりあえず俺が一人で行ってくるから、待ってて。必要最低限だけまずなんか持ってくるわ。」


『わざわざありがとう!いってらっしゃい!』


葛葉「っ!・・・・いってきます。」


葛葉さんは微笑んだ。

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Asuna(プロフ) - Eryngiumさん» Eryngiumさん、ありがとうございます!これからも頑張ります!! (11月27日 7時) (レス) id: ef68d1b102 (このIDを非表示/違反報告)
Eryngium(プロフ) - 完結おめでとうございます!心理描写がとても丁寧ですごく読みやすかったです。これからも活動を応援しています!! (11月27日 0時) (レス) @page22 id: 663ca84b4d (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:Asuna | 作成日時:2023年11月24日 19時

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