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『えっ・・・・・・・・・・・・・・・・。』
急すぎる怒声に私は肩を揺らした。
葛葉「お前、別に自分は死んでもいいとか思ってんのか！？特に心残りはないとか思ってんのか！？カッコつけてんじゃねえよ！！！少なくともお前ら人間は俺らより寿命短えんだから、その人生くらい必死にもがいてでも生きるくらいしてみろよ！！！！！お前にはわかんねえだろう、生きたいと思ってるのに生きていけない人間の気持ちが。先立たれて生きる気力失ってでも生きてるやつの気持ちが！！！俺が作った。生きたいと思ってるのに生きれなくなった人間を。俺が作った。先立たれて生きる気力のなくなった人間を。何百年も前に、あの村で、俺がそんな状態を作った。でもあの村は続いてる。どんな事があっても、たとえ生贄を犠牲にするという手段を取ってでも生きることにもがいたからだろ！！！！！確かに選んだ手段はクズかもしれねえけど、生き物としては何も間違ってない！！！！冷静で、肝が座ってて、頭の回転が速いお前になにか一つ足りなかったとすればそれは生き物としての生への執着なんだよ！！！！！！！！！」
そう叫ぶ葛葉さんは、私が今まで見てきたものの何よりもきれいだと思った。
家の庭から見える四季折々の山の移ろいよりも、冬の透き通った夜空に見える満天の星空よりも綺麗だった。
何かがこみ上げてくる感情がして、涙がこぼれた。
初めてだった。誰かに怒られたのは。間違いだ、と言われたのは。
それが私に向けてのもので、私のためのものだと思うと、どうしようもなく嬉しかった。
『葛葉さん、』
葛葉「あっ、いや、言い過ぎたっすよね、すいません、ついカッとしちゃって・・・・・」
『いえ、嬉しかったです。初めてだったので、私のためにわざわざ怒ってくれる人。』
葛葉「いや、でも泣いて・・・・・・・」
『嬉し涙です。ほんとに、嬉しかったんです。ありがとう。』
さっきの剣幕はどこに行ったのか、打って変わってオロオロとしだす葛葉さんが可愛いとさえ思えてきて、思わず、ふふっ、と笑ってしまった。
葛葉「っ！！！！」
私の笑顔に、葛葉さんが目を見開く。
『どうかしました？』
葛葉「え、いや、まあ・・・・・・・・・・。笑ったところ初めて見たので。」
少し嬉しそうにはにかむ葛葉さんを見て、私の心もどこか暖かくなった。
『葛葉さんといると暖かくて、なんかずっと笑っていられそうです。』
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Asuna(プロフ) - Eryngiumさん» Eryngiumさん、ありがとうございます！これからも頑張ります！！ (11月27日 7時) (
レス) id: ef68d1b102 (このIDを非表示/違反報告)
Eryngium(プロフ) - 完結おめでとうございます！心理描写がとても丁寧ですごく読みやすかったです。これからも活動を応援しています！！ (11月27日 0時) (レス) @page22 id: 663ca84b4d (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：Asuna | 作成日時：2023年11月24日 19時
