#6 リフレイン ページ9
「重点密行終了。分駐に戻ります。」
『はぁ〜。やっと終わった〜。』
「あ、」
「あ？」
「あ、あ、あ、」
「…やめたい。」
〜駐車場〜
「志摩ちゃんとAちゃんさ、お話しよっか。」
「お話？」
「志摩ちゃんとAちゃんと、俺がもっと良い関係になるための。」
『嫌ですよ。眠いんです。』
「その眠気もふっとぶこと言ってあげようか？」
「結構です。」
「結構すんなよそれ禁止ね？」
「よっ！相棒殺し〜！」
相棒殺し…。
まさか眠気が吹っ飛ぶ言葉ってそれ？
だとしたら、軽く言っていいもんじゃない。
"志摩さんの相棒が死んでいるのは
━━━━━本当ですよ"
〜隊長室〜
志摩さんと報告書を提出しに来た。
志摩さんがノックをすると少し怒っている声でどうぞと帰ってくる。
そういえば給湯器壊れてるんだっけ。
「どうしたんですか？」
『例の修理屋さん…？』
「そうなの。昨日在宅で待ってたのに来なくて、今日なら来れますって。」
「でも、居るんですよね？例の、」
『ハムちゃん。』
「そう。だから余計に私がいない時に人をあげたくないの。でも今日を逃したら次来るのは1週間後。1週間もお風呂に入れないなんて…。」
ハムちゃんとゆたか君だけじゃ何かあった時にしんどいもんな…。
「行きます。」
「あぁ、そうね。ごめん。」
「俺で良ければ、その、桔梗さん家、立ち会います。」
「えっ？いいの？」
「まぁ、家帰っても寝るだけだし。」
「パワハラになってない？」
「言い出したの、俺。笑」
「A、家まで案内頼んでいい？」
『あ、はい！』
分駐所に戻ってきたけど、伊吹さんがギャーギャー騒いでいる。
「おっ！元捜一組のお帰りだぞ！」
『やめてくださいよ〜！』
伊吹さんが椅子から転んでいる。
疲れてるの…か？
「えっ、Aちゃんも元捜一なの？」
『そうですけど。』
「うっそ〜。」
なんなんだ…。
ロッカーの鏡を見ながらコンタクトを外す。
メガネが見当たらないなぁ…。
どこに入れたっけ。
『あ、あった。』
カバンになんて入れたっけなぁ…。
ま、いっか。
「ほら、A、行くぞ。」
『はーい。』
『いいんですか。香坂先輩の事。』
「それ、陣馬さんにも聞かれた。でもどうせ本当の事なんて誰にもわからないんだよ。」
『なーんか、伊吹さんだったら解決しちゃいそうだけどなぁ。』
「え？あいつが？解決？」
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 88人がお気に入り
お気に入り作者に追加
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
まい - 次の更新楽しみにしてます！！とても読みやすくて早く続きが気になります！！ (2021年7月20日 4時) (
レス) id: 053dd774f2 (このIDを非表示/違反報告)
nartosasuke1010(プロフ) - 名字が変換出来ないので(名字)ちゃんになってます！ (2021年4月24日 16時) (レス) id: d944f1cd48 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：チーズケーキ | 作成日時：2021年4月7日 0時
