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『全員捕まったんですか？』
「それが1名取り逃しまして…。」
「えっあんな張り込みしてて取り逃すとか…いてっ！痛い痛い痛い！！なにすんの！」
余計なことを言うのでひっぱたいてやる。
ついでに足先を踏んどいた。
『うちの野犬がすいません…。』
「伊吹お前帰れ。」
「君が、伊吹か？」
「はい、伊吹でーす。」
「うちのバカのバカの話がそちらにまで…。」
「あ、いえ…。それで、取り逃がした件なんですが、その店舗だけ外国人が働いている店舗だったんです。」
外国人が働いている店舗はあそこらへんだと知ってる限りはマイちゃんだけだ。
「レジのオカネ、出せ、言われた！私、ワタシタ！バックヤードのオカネ、もってこい言われた！私、コロされる、怖い！」
「ん〜。怖いよね。」
ただでさえ言語もまとも知らない国にいる事も怖いことばっかりなのに脅されるなんて怖いよね…。
日本に住んでても、こうやって警察官として相手にするのも怖いときがあるのに。
「どうして、強盗犯はバックヤードにお金があることを知っていたんだと思う？」
マイちゃんは首をふる。
「マイさんさぁ、強盗に何話してたの？ベトナム語で、なんて言ったの？」
「志摩、そんな口調で聞くことないだろ。」
『ごめんね、このおじさん怖いね〜。』
「おじさ…！？」
マイちゃんは口を開いてくれた。
「……オカネ取る、悪いこと、そういった。」
「…じゃあ、これ知ってる？」
あのフェイスノートだ。
マイちゃんはこれも首を振る。
「私、ハンニン違う！」
マイちゃんは違う。
それに応えてあげたい。
ドアの音がして振り向くと陣馬さんが入ってきた。
「マイさん、帰ってOK。」
「えっ？」
「お前ら、送ってやれ」
「よーしマイちゃん、行こっか！」
「桔梗隊長と牛山隊長が話し合ったんです。もし共犯者なら今後合う可能性もある。」
「泳がせておくってわけか。」
「それに…、伊吹さんなら、何かもらすかもって。」
(いやあの時に盛大に振られてたけど…)
「いやぁ災難だったねぇ…。」
「サイナン？」
「あー、デンジャラスフォーリンダウン。俺は君にフォーリンラブ。」
『好きって言った途端にこれだもんなぁ…。』
やっぱり酔っ払ってたんだな。
そんな事を考えていると志摩さんに小突かれる。
「後で話聞かせろよ。」
ニヤニヤしながらそう言ってくる。
これは…、嫌な予感がしてきた…。
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まい - 次の更新楽しみにしてます！！とても読みやすくて早く続きが気になります！！ (2021年7月20日 4時) (
レス) id: 053dd774f2 (このIDを非表示/違反報告)
nartosasuke1010(プロフ) - 名字が変換出来ないので(名字)ちゃんになってます！ (2021年4月24日 16時) (レス) id: d944f1cd48 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：チーズケーキ | 作成日時：2021年4月7日 0時
