#5 夢の島 ページ1
〜ニコニコマート〜
防犯カメラ異常なし。
ちょっと品出しでもするか。
そう思ってスタッフルームから出ると伊吹さんが居た。
正直、この前の事があってから潜入がとことんやりにくい。
酔っ払ってたとしても言われたことには変わりない。
《あ、1名入店。外国人…？》
「マイちゃーん！」
しっぽを振ってるようにしか見えない…。
ああやって言ってる割にはこれだもんなぁ。
やっぱり酔っ払ってただけ。気にしてたら馬鹿みたいだ。
『伊吹さんしっぽふらなーい。』
「いや、しっぽないから！」
「あの娘、きゅるっとしてるな。そのきゅるがなにか未だに分かんないけど。」
「あーー！ちょバカバカ。そういうこと大声で言わないの！デリカシーない！」
『いやブーメラン食らってますよ。』
「みんな、ケンカダメ！」
「あ〜、ケンカしてないよ！」
「…ゴウトウ、来る？」
そう、ここに来たのは今コンビニを順番に狙っている強盗を捕まえるためだ。
そして今日はここと近くにある別店舗の所が有力候補だということらしい。
その潜入の間に伊吹さんと仲良くなった…
いや、伊吹さんが勝手に仲良くしてるのがこのベトナムからの留学生の子。
私も最近良く話すけど、すごく明るくて、私とは性格は真反対だけど日本のことを教えるとすごく嬉しそうに聞いてくれる。
「あ、マイちゃん！帰り道心配だし、送ろうか？」
「公私混同。仕事中。」
「あ、イブキ！私、好きなオトコイル！ステキな人！イブキいらない！」
伊吹さん盛大に振られたなぁ…。
「いやぁマイちゃんは俺の良さがまだ分かってないなぁ。」
「『えっ粘るの？』」
「これから俺の魅力を「じゃあ、バイバイ！A、またニホンのコトオシエテ！」
『うん！いつでも電話でもメールでもしてね！頑張って！』
そう言ってマイちゃんは手を振る。
私も笑顔で振り返す。
なんだろ、主に伊吹さんからの視線が気になる。
なんか向いたら言われそうだから向かない。
無線が入ったので聞くと、強盗は別店舗の方に来たらしい。
「あ〜、そっちかぁ。」
引き上げる準備をしながらも入店を知らせる音が鳴ったのであいさつをしようと振り向いたら
『いらっしゃ「カネ！！ダス！」
強盗だった。
真ん中の列の品出しをしていたので、すぐそこにいたお客さんを守る体制に入る。
「オカネ！ダス！ハヤク！」
そう言われたと同時に目の前の棒がこっちに振りかぶってきた。
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まい - 次の更新楽しみにしてます！！とても読みやすくて早く続きが気になります！！ (2021年7月20日 4時) (
レス) id: 053dd774f2 (このIDを非表示/違反報告)
nartosasuke1010(プロフ) - 名字が変換出来ないので(名字)ちゃんになってます！ (2021年4月24日 16時) (レス) id: d944f1cd48 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：チーズケーキ | 作成日時：2021年4月7日 0時
