12、喋ったぞ ページ14
私の話を聞いているとき。
誰一人として声を発しなかった。
はぁだめだ。
ヒロアカ好きなのに呪術廻戦とクロスオーバーしちったら、
どうしてもパンピーだということがよぎる。
好きなのに！
雄も傑も天内のこと。他の術師も呪霊被害者のことを思い出して。
好きなのに何故か当たってしまった。
当たってしまった挙げ句殺気まで発して。
しくったなー。せっかくヒロアカの主要キャラと関われるっていうのに。
伏「本来であればこのあと質問という流れてすが、俺から一言。」
恵が喋ったぞ。
雄英の前にたったときから機嫌が悪かった恵が、喋った。
口をポカーンとしている私をみて
(俺だって喋りますよ。全部貴方がしようとしないでください。)
絶対言ってる。今の目は絶対言ってた。
伏「呪術師の大半、というか9割9分はヒーローが嫌いです。
うちの影山がさっき話した通り、呪霊は人の負の感情から生まれます。
ヒーローというのはそういう感情をうませやすい。
だからです。ヒーローは偽善を繕ってるだけ。
本当に善意な心でヒーロー活動をしていても、負の感情は生まれる。
万年人手不足の呪術師は任務の量も、等級にあわない任務もある。
それで仲間が死ぬんです。
そういうのに耐えられなくなって呪詛師になる人だっている。
そうなった呪詛師を殺さなければならないのが呪術師です。
別に貴方方ヒーローが全て悪いわけじゃない。
こういう世界があんた達の守ってる社会の裏側にある。
それを知ってほしい。
以上です。」
またも黙っているヒロアカの主要キャラ達。
可愛いな〜。
でもそれより私が思っていることがあった。
『恵！恵が！「うちの影山」って！恵〜！』
伏「そういう意味じゃないです。」
そして抑えきれない誰に当てるでもない怒りによってグダグダになった私の
伝えたいことを伝えてくれた。
ありがとう。
皆暗い顔をしている。
申し訳ない。私がちょっと雄とか傑とか思い出しちゃって。
『皆さん少々強い言い方になってしまい申し訳ありません。
気を取り直して！質問コーナーへいきましょう！
質問したいことはありますか？』
できるだけ明るい声で喋った。
だって推し達にさっきの怖い人みたいなかんじてこれから接してほしくないもん。
満を持して手が上がった。
かっちゃんである。
かっちゃん♡←
爆「そのクソ呪霊は個性でぶっ倒せないんか？」
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作者名：莉央 | 作成日時：2023年8月24日 13時
