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爆「…。ﾁｯ、俺が考えなしに突っ込んでテメェも一緒に引きずり降ろしただろ。
あのままだったら最悪死んでた。
テメェの球で焦ったんだよ、『え、勝己君焦ったの！』……、」
『あ、いやごめん。その〜勝己君を焦られるくらいの実力あって良かったなと、思いまして…。』
それから、だんまりを決め込んだ勝己君。
行く先も聞けず揺れながら勝己君の踵を見るばかり。
しばらくして、勝己君がどこかのドアをあけた。
「なんだい、そのままきたのかね、過保護だねぇ」
(リカバリーガール!?)
何故。
私をベッドに座らせ体育ズボンをめくる。
足から血が出ていた。
(投げ飛ばされたときにでも擦ったかな…)
その後リカバリーガールに治癒してもらいすっかりきれいに戻った。
お礼を言い、勝己君を見送るため一緒に控室へ向かった。
『ありがとね、連れてきてくれて』
爆「テメェが足擦るのがわりぃ」
『うん、ありがとう。でもなんか疲れたなぁ！勝己君これから決勝だもんね頑張っ…！』
頑張ってね！って言おうとしたら、何故かお姫様抱っこ。
いやほんとになんで？
『…。え、なんで、歩けるよ！おろして！恥ずかしい！重いでしょ！』
爆「Aはタッパがあんのに軽ぃから『悪かったわね筋肉なくて！』ﾌｯ」
こいつ鼻で笑ってきやがった。
……。
あれ、ほんとになんで？
反抗するといじられる。
そして私を軽々しく持ち上げる。
パパかな？
でもそんなことをいったらまじでコンクリに投げられる。
やめておこう。
控え室到着。
降ろす気配なし！
『着いた、降ろして』
爆「Aも控え室いりゃぁいいだろが」
『なんで？』
ｶﾞﾁｬ
『………。』
「「………。」」
焦凍君とバッチリ目が合う。
入学して初めて目が合う姿がお姫様抱っこ。
すぐさま飛び降り扉を閉める。
扉の向こうにいる勝己に叫ぶ。
『勝己君のバカー！』
スッキリした私は振り返る。
(私のバカー！)
控え室に入ってしまった！
『ご、ごめん！す、すすすす、すぐに出るね！ご、ごめん！』
人見知り〜！！！！！！！
やめてくれ！私はもう克服したいんだ！
いや、でも初めて話すイケメンこんなに言葉を発せたのは克服への第一歩！
轟「なんでだ？ここに用があったんだろ？」
『………。ちょっと、拉致られて「ねぇーわ！」』
お怒りの勝己君の再入場です。
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作者名：莉央 | 作成日時：2023年7月8日 0時
