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私の作戦は、作った太陽を地面に投げて、コンクリと太陽の衝突による爆風で場外を狙うというもの。
正直勝己君に当たったら危ないので、勝己君から離れたところに投げ落とす。
地面に衝突した瞬間。
爆風を利用して勝己君が飛んできた。
『…え！』
まさか利用されると思っていなかったため、驚きが隠せない。
飛んできた勝己君は私の足に捕まって、私をそのまま引きずり降ろす。
待て待て待て待て。
いろいろ待て！
このまま私を引きずり降ろしたらそのまま足をぶん投げて場外にしないだろうか。
ってかこの高さだと確実に死ぬぞ私達。
え、詰み？
急いで羽を羽ばたかせ、一緒にゆっくり降りていく。
最初からこうすればよかったのか。
そしてぶん投げられる前に掴まれた右足をボールを蹴るように思いっきり動かす。
場外に向けて。
『………。あれ？』
思いっきり蹴ったはずなのに勝己君はまだ私の足を掴んでる。
流石です！その筋肉！
こちらを向いてニヤリと笑った勝己君。
丁度勝己君の足が安全に着地し、そのまま投げ飛ばされた。
そして場外に出て女の子座りをしている私。
ミ「光熱さん場外！よって爆豪くんの勝利！」
湧き上がる会場。
そしてこちらへ歩いてくる勝己君。
『くそ！結局最後は筋肉なのか！』
私の言葉を聞き、笑いながら手を出してくる勝己君。
うざいけどここは腕を借りよう。
そう思って勝己君の手を握ったら思いっきり立たされその勢いでタックル。
(何故!?)
と思ったらそのまま持ち上げられた。
(え、まじでなんで？)
勝己君の右肩に乗った私。
見事に片腕で支えられた私。
『………。結局筋肉かよぉ〜！』
私の声は勝己君に笑わけれ終わった。
『勝己君おろしてよ。恥ずかしい。重いでしょ。次決勝だよ。休憩してなよ。ねぇおろして。』
会場を出たあともスタスタ私を担いで歩く勝己君。
爆「テメェ、細っちくて折れるぞ。デケェくせして軽ぃ『悪かったわね筋肉なくて！』」
もうやだ…。
爆「……。あ…が………な。」
『ごめんなんて？』
爆「だから！ありがとなっつてんだよ！」
『……………。え？…。え！』
言葉が理解できず放心状態になったがすぐさま理解し上体を起こして振り返った。
顔は見えないが耳が真っ赤だ。
勝己君に感謝を述べられて嬉しいのだが、感謝を述べられる理由が見当たらない。
『なんで？』
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作者名：莉央 | 作成日時：2023年7月8日 0時
