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相澤side
チャイムがなることを告げると、
『あ！ホントだ！先生お大事に！治ったらまた訓練お願いしま〜す！』
と口が裂けるんじゃないかというほどの笑顔でこちらに手を振りながら走って行った。
そこで事件がおきた。
Aが曲がり角の壁にぶつかったのだ。
そこでAは人とぶつかったと勘違いしたのだろう。
勢いよく、『すみません！』と頭を下げた。
しばらくしても誰も何も言わないから『あ、あの…？』と自信なさげに顔をあげる。
Aはたいそう驚いたことだろう。
だってそこにいるはずの人間ご一人もいないからだ。
それからAはなぜか壁に足ドンする形をとり、壁を睨み始めた。
そうしているとチャイムがなり、急いで教室へ戻っていった。
(朝からいいもん見た)
教室に付き、俺の生徒達に体育祭が行われることを告げた。
賛否両論あったが、なんだかんだワクワクしているのが伝わってきた。
それから朝のHRが終わり教室を出ようとしたときだ。
またも事件が起きた。
「消太せ〜んせ♡」
この声は芦戸だ。
だが芦戸は俺を“消太先生”とは呼ばない。
ならば芦戸が俺をわざわざ“消太先生”という理由は1つ。
面倒事になると思い急いで
相「他言はするな」
を目を光らせていつもより低い声で脅すように言ったのにまだ芦戸はニヤニヤしている。
まさか！
芦「先生ざんね〜ん、もうみんなに言っちゃった！」ﾆﾔﾆﾔ
葉「ねぇ先生！その生徒って誰！」ﾆﾔﾆﾔ
芦戸にAが俺に突進してきた場面を見られた。
めんどくさい。
心配してきてくれた、と素直に教えた所で、それこそめんどくさい。
相「はぁ、お前らには関係ない」
葉＆芦「「先生照れた〜〜」」ﾆﾔﾆﾔ
その声は聞こえないふりをしてそのまま教室を出た。
その後は体育祭の前ということもあり、誰も話題にするものはいなかった。
ーーーーーーーーー
補足です！
相澤先生は、Aちゃんのことが恋愛的に好きという訳てはありません！
ただただ、かわいい生徒だと思っています。
なんなら、そのなつきの良さから少し妹のように感じているかも？
Aちゃんも、仲のいい先生！という感じですね、
Aちゃんはコミュ力高いけど、だれかれ構わず抱きつく訳ではありません！
きちんとそこは線引きをしています！
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作者名：莉央 | 作成日時：2023年5月7日 10時
