雄英高校3年生のプラズマ使い (ページ38)

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それから、帰り道は何も話さず雄英に戻ってきたのだが、1年Ａ組の寮についても帰ろういう素振りを見せない勝己。

なんならそのまま歩き出して、寮を通り過ぎた。

大人しくついていくと私の寮についた。

送ってくれたのか、

勝己が素直に送ると言えないのは知ってる。暴君だもの

ついて別れの言葉を告げても動こうとしない。

それにずっと下を向いている。

『送ってくれてありがとう、

今日一緒に行ってくれてありがと。

またね、』

勝己の頭の撫でてやる。

珍しく何も言わず受け入れていてなんだか可愛いじゃないか！

なんか可愛くてしばらく撫でていると勝己が私の腕を掴んだ。

『あ、ごめん嫌だった？』

いつまで触っとんだ！！と怒鳴らない勝己にこれはマジギレか？とヒヤヒヤする。

爆「好きだ」

『………え？』

爆「だから、Aに守られた俺が情けなくて、悔しくて、

合わせる顔がなかった

悪かった。」

好き…？

さっき同様、本気の勝己には本気で返さなければならない。

『……勝己、あ「黙れ」』

黙れ!?

え？好き言うたやんな？

爆「Aが俺に気ィないのは知ってる

だから、

惚れさせてやるよ」

悪い顔して笑う勝己。

黙れ事件に、は？と思ったけど不覚にも今キュンとした。

そりゃするだろ！

突然頭ナデナデ受け入れ態勢にキュン

突然の好きだにキュン

突然惚れさせてやるよにキュン

悪い顔して笑うにキュン

キュンの大渋滞と衝撃の大渋滞と困惑の大渋滞で目をかっぴらき、固まる私。

いや雰囲気〜！せめて目をぱっちり開いてくれ、かっぴらくんじゃねぇ。

爆「フｯまたな」

そうしていつも通りの歩いていった。

いやキュンもう大渋滞なんだって爆豪氏。

はぁ〜〜〜どうしたもんかな、、

まず私はそういう意味で勝己が好きではない。

そして、ヒーローを目指しているからそういうのは全然考えてなかった。

仮に、仮によ！仮に！

仮に付き合ったとしても、時間ないのではないか？

同じ学年同じクラスなら毎日一緒だからまだしも、

他クラス他学年ともなれば会う機会は滅多にない。

そしてあのプライドの塊のようなプライドの権化←

そんな勝己が訓練に私を誘う訳がない。

絶対あいつは私を頼らない。

会わねぇじゃん。

どうやって惚れさすんだよ！！

「好きだ」

思い出したその言葉に、顔を真っ赤にしたのは言うまでもなかった。