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緑谷 SIDE
みんな静かに先輩の声に耳を傾けている。
『勝己。なんで会いに来てくんないの？』
その言葉にかっちゃんは声を荒げる。
爆「チッ、俺の！俺のせいでてめぇは怪我したんじゃねぇか！死にかけたんじゃねぇか！」
『なんで勝己のせいなの？』
先輩は心底不思議そうにかっちゃんに聞いた。
みんなの前では何食わぬ顔をしていた。
その顔の裏にある本心を喋りだす。
光熱先輩には素直になるんだな、なんて思った。
それからみんな顔を合わせて、外に出た。
切「爆豪も先輩も、やっぱなんも思ってねぇわけねぇよな、
ダチなのに、気づいてやれなかった！」
上「爆豪、光熱先輩だからいえんじゃね？
俺らに悔しいとか言うより、
俺が悪かったって思ってんなら光熱先輩とかベストジーニストとかオールマイトとかに言うんじゃねーの？」
上鳴君の考えはその通りだと思う。
芦「やっぱり爆豪、A先輩のこと好きだよ！」
蛙「三奈ちゃん。今回はそういうのではないんじゃないかしら？」
芦「えぇ〜！！でも！A先輩も爆豪のこと好きっぽくない⁉」
葉「なんで会いに来てくれなかったの？って言ってたし！」
それからかっちゃんと光熱先輩の話になった。
この間の喧嘩のときにはオールマイトのことしか言わなかったかっちゃん。
やっぱり光熱先輩のこと。
二人の話で盛り上がっているクラスメイト達を視界の端において、ちらりと二人を覗く。
その時かっちゃんは泣いていた。
A SIDE
チャラね、なんて言ったけど、これそういう問題ではないのでは？
なんか流れに任せて流れてたけど、よく考えてたら違う川だったみたいな？←
まぁ勝己がスッキリした顔してるし、いいかな。
あのあと勝己は後ろを向いて涙を拭った。
そのまま、「準備してくっから待ってろ」
優しい声で言った。
『みんな！ごめんね！いいよ入って！
気使ってくれてありがとね！』
そういいドアを開けると、みんなニマニマしながら寮に入った。
ニマニマ？
『なんの話してたの？』
透ちゃんの顔は見えないのに凄い興奮してるのがわかった。
葉「恋の三角関係の話です！！」
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作者名：莉央 | 作成日時：2023年5月7日 10時
