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爆豪side
爆「…バカかよ」
思わず漏れた。
ダセェーな俺。素直に言えばいいのに。
Aはいっぱい動くし、いっぱい食べる。いっぱい笑うし、いっぱい話す。
そんなAは軽くて片手で支えることができた。
『先輩としての威厳が……。』
この状況でアホみたいなことを言うAが今度は可愛く思えた。
爆「アホかA。休め。」
そう言ったからなのか、安心してしまったのか、
俺によりかかるように寝た。
はえ。
仕方ないだろう。
全身傷だらけ。どこかの骨にヒビが入ってたり、内臓がおかしくなっちまっててもおかしくないのだから。
クソ。
飯「爆豪くん！俺の合図に合わせ爆風で…」
爆「てめェが俺に合わせろや！」
切「張り合うな！こんな時にィ」
駅前についた。
ぐったりしているA、血だらけのAを大勢の場に連れて行くことはできないため、
クソ髪の上着を着せ、クソデクの上着を腰に巻いた。
Aを俺がおぶって、できるだけ周りにAが見られないように3人が後ろで囲む。
オールマイトの最後の戦いを見たあと、半分野郎とポニーテールと合流。
のち、警察へ向かい、俺は事情聴取。
Aはまず病院へ向かった。
、
、
神野の事件からしばらくして、全寮制の話が持ちかけられもちろん承諾した。
Aは未だ目を覚まさない。
Aside
お腹が空いた。
今は何時だろうか。
あの事件から何日経っているのだろうか。
意識はあるのに何も考えられなくて。
正直そんなことどうでもよくて、
まじでお腹空いた。
そんなこと考えてたら、瞼越しに光を感じて、定期的に流れる機械音と、よく聞き慣れた声が聞こえた。
蛍「………だったよ！あ、そろそろお腹空いてきたな、ねぇちゃんも絶対思ってるでしょ？今日はねぇちゃんが好きなオムライスにしようかな『食べる！』!!」
寝ている私に話しかけてくれていた蛍。
起きたら丁度ご飯の話。
私食いしん坊キャラだっけ？
ついつい『食べる！』なんて大声で叫びながら体を起こしたから、蛍がビックリして固まっている。
『蛍。』
微笑みながら両手を広げる。
蛍「ゔ、ゔぅ。ねぇちゃん！」
ぎゅう〜と蛍が抱きつく。
蛍「あ、ぞうだ。ｸﾞｽ、雄英、全寮制にな“ったよ“」
蛍の匂いと体温を摂取していたら、泣きすぎてガラガラの蛍が言った。
『え？』
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作者名：莉央 | 作成日時：2023年5月7日 10時
