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そう、私はところどころ体に穴が空き、全身に切り傷。
外傷だけでも重症だ。
『勝己！勝己良かった！怪我ない？無事？早く応援を呼』
安心したせいかその場に座り込み呂律がうまく回らず変なところで途切れてしまう始末。
ここは戦場。
運良くヴィラン達は話している。
「やはり来てるな」
ドゴーン！
オ「すべてを返してもらうぞオールフォーワン」
『オーｯ、ル、マイト！』
爆「A喋んじゃねぇ！」
オ「光熱少女！」
(オールマイトとオールフォーワンの表記の違いがなくなってしまうのでオールフォーワンはOと表します)
O「おや、まだ生きていたのかい？流石雄英生だ」ﾊﾟﾁﾊﾟﾁ
オ「オールフォーワン！何をした！」
O「おー怖い怖い平和の象徴様、ただ攻撃と一緒に少量の毒を流したのさ」
O「誰も殺すつもりなんてないからねぇ、でも少し厄介だったんだよ」
だから死ぬくらいの毒を流したのさ、と続けたオールフォーワン。
(怖い)
と思ってしまった。
今まで訪れなかった“途方もない脅威”。
今までの努力がこんなに一瞬で片付けられてしまう。
怖いし、みっともないとも思うし、やるせない。
だけどねオールフォーワン。
『私は、こんなんじゃ倒れないわよ』
立ち上がる。
正直体が悲鳴を上げている。
でも、先輩の意地だ。勝己。
心配してくれる勝己の頭を撫でて笑ってみせる。
笑えてるのかな？わからない。
でも動かないといけない。
『オーｯ、ルマイｯト！ﾊｧ、私達は、この場をｯ離れます！ﾊｧなので、思う存分！やっちゃってください！』
勝己の腕を引き走る。
だが私達の前にヴィランが立ちはだかる。
ト「かぁいいです！Aちゃんお友達になりましょう！」
『は？ふざけるなﾊｧﾊｧ勝己あっちの近距離系のやつは任せたよﾊｧﾊｧﾊｧ援護射撃するから』
そう言い銃を構える。
死「ハｯ！フラフラじゃねぇか、おとなしく爆豪勝己をおいて死ね。」
爆「A。俺が守る。」
振り返りそういった勝己。
胸がｷｭｰと締め付けられる。
(そんなこと言われたら先輩の意地がみせられないじゃない！)
そして不覚にもかっこいいと思ってしまった。こんなときに。
連合の奴らも焦って連携もクソもない。
連合の奴らと私達が少し離れたとき、
大氷壁と轟音。
その上から「来い！」
(体育祭の！)
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作者名：莉央 | 作成日時：2023年5月7日 10時
