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『ベストジーニストッ！！』
私の体は勝手に動いた。
脈を確認するがわずかにある。
すぐさま抱えて少し離れる。
その間ずっとニタニタ笑うヴィラン。
(こいつはやばい)
本能が叫ぶ。
なにせベストジーニスト達を私がゆめちゃん達を届けているたったの3分程度の間に重症を負わせている。
『あんた、誰』
「なのるほどのものではないよ、にしても君の個性はいいなぁ〜、でも、弔にはいらないな」
そういい攻撃してくるヴィラン。
それを咄嗟にバリアする。
物理攻撃は灰にできる。
良かった。
相手が物理攻撃で、遠距離だけれども。
ただ問題は防戦一方なこと。
このままでは周りに被害が及ぶ。
『はぁ〜〜〜〜ふぅ〜〜〜〜〜〜』
深く深呼吸をする。
その瞬間に思いっきり飛ぶ。
相手の射程距離を探るためだ。
銃を構える。
少し離れた壁には体育祭で見た1年生達がいた。
(まずい！まずいまずいまずいなんでここにいる！)
私がこのまま飛び続けて、四方八方に攻撃されても困る。
仕方ない。
決心した私は地上に戻りヴィランに向かって走った。
「おや？どうかしたのかな？」
ニタァと笑い余裕そうなのがムカつく。
こんなやつにベストジーニスト達がやられたのがムカつく。
こんなやつにビビる自分もムカつく。
ムカつくヴィランに剣を作って攻撃する。
もともと私の得意は剣での近距離戦だ。
体術だって消太先生に相手してもらって鍛えてる。
戦場を得意に持っていく。
さぁヴィラン。攻防戦の交代だ。
私の全力で功線一方。
には、ならなかった。
ヴィランはニタニタ笑いながら防御し、少し攻撃もしてくる。
こいつはまだまだ余裕だ。
クソクソクソクソ！クソ程ムカつく！
でもまだ私に注意を向けられているだけいいだろう。
こいつの攻撃はどれも一撃でやれるものではない。
腕やら足やら。怪我をしたら戦いにくいところに。
頭や首、心臓には一切向かってこない触手のような黒い塊。
おかげで致命傷になるような攻撃だけを見極めてかわす必要はなくなった。
「大変だね〜ヒーローは守るものが多すぎる」
ゴボゴボゴボゴボゴボゴボ
突然現れた異臭を放つ灰色？の泥のようなもの。
その中から
『勝己！』
爆「ゲホｯゲホｯ！A！んでテメェがここに！」
私を見た瞬間顔色を悪くし走り寄ってきた勝己。
爆「んでテメェがここにいんだよ！なんでそんなに傷だらけなんだよ！」
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作者名：莉央 | 作成日時：2023年5月7日 10時
