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ドアの向こうに。 ページ3

客か。と思いドアを開けてみるとそこには小さな子供一人しかいない。
子供が払えるほどの服はあいにくだが作ることは無理だ。
作ることは、まあ可能なのだが金の問題。
「チビ。なんでそこにいる?」
タバコをくわえながら目の前の子供に声をかけてみる。
子供はくりくりとした大きな目に、これまたくりくりとした金色の髪。
頑固そうな髪だと思う。
「…えっとね。おかあさんにここにいけっていわれたの。
おじちゃんやさしいからしあわせにしてくれるよ…っていってたかな?」
はあ?この餓鬼いまなんて言った!?
「おじちゃん優しいから幸せにしてくれるよ。」っておい
こいつ捨てられたんじゃねぇのか。
「…とりあえず中に入れ。話聞かせてもらうから。」
「うん、わかった。」
餓鬼はにっこりと笑い頷いた。

「何でここに来たんだ?母親もいたんだ、家があるんだろう?」
「…いたよ。でもねおかあさん悪いことしたんだって。
それで遠いところにつれてかれちゃうからって。」
こいつの容姿からしたら多分まだ若いだろうから、彼氏との交際に
邪魔な子供を育てろってわけかい。
最近の母親には呆れる。自分で育てられないからって
こういうところに無断で連れて行くのか。
もっといいところがあったと思うんだが。
「…お前はここに住むってことだな。ここは服屋だ。オーダーメイドの。
店長は俺、チャールズ・ロビンソン。チャールズって読んでくれ。お前は?」
「僕は、ダニエル。みょうじはチャールズのと一緒でいいよ。」
こいつも子供になる気満々なんだが。…まあいいか。
「ここに住むってことは、俺の仕事を手伝わないといけないぞ。」
「わかってるよ。」
こうして小さな餓鬼…ダニエルとの生活が始まった。
友人への言い訳はどうしようか。養子をとったじゃあなんかな…
エスプレッソでも飲みながらゆっくり考えよう。

楽しい毎日。→←とくに有名でもない、オーダーメイドの服屋です。


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作者名:Tokihashi | 作者ホームページ:http://uranai.nosv.org/u.php/hp/Oneday/  
作成日時:2012年4月4日 20時

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