ツイオク ページ45
丁度良い場所を見つけて、私は星図を取り出す。
『この場所は、南十字星が見えるんだね。』
「それが見えない場所もあるの？」
『うん。南の空の唯一の目印だよ。』
星図に興味を示す女の子にポケットに入れた懐中時計のような器具を渡す
『少し難しいんだけどね、裏側の針を月に合わせられる？』
女の子が持ち上げたアストロラーベの星図に月の光が透ける
「うわぁ、すごいな。俺もやりたい」
皆がアストロラーベに注目している。持ってきて良かった。
『表に返して。下の三角を合わせられるかな？』
「何が分かるの？」
『月とか太陽が昇る角度に時間。天体のことも分かるんだよ。実は私も星はあんまり見れないんだけどね』
空を見上げて、星図を横に出す
『金星が近くに見えるね、低い位置。ニューケーティと、ミラク。おひつじ座もあるかな？』
「すごいね、先生！」
子供達が感心したように私を見る。全然、凄くなんてない。子供たちにとってまだ知らないことがあるだけだ
「最初来たときは、直ぐ追い出そうとか。帰るだろうって思ってたのにな。」
『おいおいブラッド酷いよちょっと』
「ずっと居てね？旅団の人達も優しいけど、たまに居なくなっちゃうの」
『えっ、クレア達が居ても？』
うん。と控えめに返されて、ふと気づく。幻影旅団も、この子達と同じだ。生きるのに必死で、やっと見つけた仲間と暮らしている
流星街の子供達の保護の企画を出したのは私ではなかったけど、断らなくて正解だった
普通の子と何も変わらない、ただ流星街で生まれて捨てられたというだけの子供たち。社会にも十分出ていける。その子達の手助けを出来るのだから、事務作業よりよっぽど納得できる
「ねぇ、A！地面にかいたよ、おんなじの！」
『わ、すごい……』
アスファルトに描かれた星図と表面のアストロラーベ。消えないように、皆が必死に石で刻み付けていた。
満天の星空の下、可愛らしい横顔が照らされる
やっと、会えた大切なもの。悲惨な人生を送ってきた訳ではないけど、私の中には何かが欠けていた。友達は皆彼氏を作って、遊びに出掛けて。何も欠けているようには見えなかったけど、私の中身がそれで埋まるとも思えなかった。
今私の心を埋めてくれているのは、子供達の存在の他になかった
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shela(プロフ) - たぬぽこ//tanupokoさん» コメントありがとうございます！女神のようなお言葉に天使と見間違いました、はい。キャラの性格にはこだわりがあったので好きと言ってもらえてもう嬉しくて、、！ちょっとこれから喜びの舞で町内回ってこようと思います！夜中徘徊している人がいたら私です (2019年3月1日 23時) (
レス) id: 7563e3b788 (このIDを非表示/違反報告)
たぬぽこ//tanupoko(プロフ) - コメント失礼します！所々の言葉遣いが面白くって面白くって(笑) 思わず時間を忘れて読み込んでしまいました。主人公のキャラが好きでこれからどう立ち回っていくのか楽しみで仕方ありません！ (2019年3月1日 21時) (レス) id: c2eb6ebcf4 (このIDを非表示/違反報告)
shela(プロフ) - るみさん» コメント、ご指摘わざわざありがとうございます！読みやすいと言ってもらえて嬉しさのあまり現在進行形で口から心臓が飛び出しました、、台詞の部分至急修正します！m(_ _)m (2019年2月13日 16時) (レス) id: 7563e3b788 (このIDを非表示/違反報告)
るみ - ページ２３ ゴトーさんのセリフが夢主のセリフになってますよ！読みやすくて、一気に読んでしまいました、笑 (2019年2月13日 12時) (レス) id: 07b463bee0 (このIDを非表示/違反報告)
shela(プロフ) - ヒナさん» なんとありがたいお言葉を！嬉しすぎてもうヒナさんに足を向けて寝れないくらいです！！寝ません！ありがとうございますm(_ _)m頑張ります！ (2019年1月7日 6時) (レス) id: 7563e3b788 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：shela | 作成日時：2018年12月31日 16時
