Aぇ！！の長いおはなし (ページ14)

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37. ページ14

猪狩「そういえばさ、差し入れ美味しかったです」

作間「ああ！そうだった
　ありがとうございます」

「まっさん、やっぱり私からって言っちゃった？」

猪狩「普通に急にダッシュでいなくなったから
　理由聞いちゃうよね」

「そっか」

大光「野郎組？」

猪狩「そう。正門くんに届けるためにって
　現場まで持ってきてくれた」

矢花「出てなかったよね…？」

「やってみたかったから笑」

矢花「やってみたいからって持って行ったの？」

「うん」

作間「意味わかんないよね笑」

猪狩「でもめちゃくちゃ美味しかった
　ありがとうございます」

「まっさん上手くやってた？
　1人関西だったでしょ？大丈夫だった？」

猪狩「無茶苦茶いじり倒したけど
　やりかえしたりするから
　たのしくやってましたよ」

「そっか、良かった」

矢花「まゆちゃんも過保護なんすね」

「え？」

矢花「なんかまゆちゃんだけが
　過保護にされてるイメージだったけど
　まゆちゃんもみんなに対して過保護だなって」

「そう？」

猪狩「あーわかるわ」

「そんなつもりないねんけどなぁ
　でも大事な人のことは心配になるやろ？
　みんなだって」

この人は、仲良しのハードルがすごく高くて
そのハードルさえ越えたら無条件に大事な人として
過保護に扱ってくれる人なんだな

人見知りっていうのも、
見分ける前だからどう出たらいいのか
分からなかったり様子見をしてただけなんだろう

なんとなくまゆちゃんのことが分かった気がする

矢花「ひとつ聞きたかったんですけど
　大運動会でなんで僕と仲良くなりたいって
　言ってくれたんですか？」

「みんなそれぞれ面白いって思ったんやけど
　矢花くんは特にメンバーが好きで
　周りをよく見てて何されても嬉しそうで…
　そういう人が友達だったらいいなって！」

矢花「…」

「あとは、演奏中の豹変具合とのギャップとか
　なのにアイドル曲の声はキレイだし
　いろんなギャップがありすぎて
　面白そうだなーとか」

矢花「…照れるからもういいです」

猪狩「おい、そっち側だけで
　話しかけづらい雰囲気出さないで」

「あ、猪狩くんも周り見えてて
　大人っぽいなぁって感心してん！
　作間くんと2人で年下のはずなのに
　仕切りうまくてすごいなぁって」

猪狩「…うわ、照れるわ」