05.にちじょう ページ6
＊正門side
控室に入って誠也くんとまゆちゃんは口喧嘩してたけど
ひと通り終わったのか疲れてお菓子を食べ始めるまゆ
まゆ「まっさーん。これ美味しいよ」
って隣に座る
ああ、昔もそうだった気がする。
後輩だけど年上の俺に話しかけたいけど
話しかけづらそうにしてる姿を覚えてる
休憩時間にお菓子を食べてたら
自分のお菓子を持って隣に座って
「これ美味しいです、交換してください」って
話しかけてくれた
今は、なんの緊張もなくフラットに話せるのに
ふとした瞬間に懐かしいことしてくれる
本人はそんなこと覚えてないと思うけど
正門「そうなん？ありがとう」
まゆ「はい、あーん」
正門「え？…あーん」
って素直に口を開けたら
たくさん詰め込もうとしてくる
まゆ「もっと口大きく開けてや」
正門「もう口に入らへんって」
もごもごお菓子を飲み込もうとしてると
隣でくすくす笑うまゆちゃん
こんなイタズラなんて昔はしてこなかったくせに。
まぁ、それだけ仲良くなれたってことやねんけど
大人になってもこんなくだらないことで笑ってて
まだまだ子供やねんな笑
まゆ「なぁ、このお菓子美味しいやろ？」
正門「美味しいねんけどな、
詰め込みすぎて味わう暇ないねん」
まゆ「わがままやな〜」
って笑うからこっちも笑っちゃう
俺で楽しんでくれるだけええよ笑
小島side
控室入ったら口にお菓子をもごもごしてるまっさんと
その必死にもぐもぐしてる姿見て
笑って写メ撮ってるまゆちゃん
なにしてんねん
それ見てなんの感情もない顔してる誠也くんも
止めろよ
まゆ「こじけんもこのお菓子食べるー？」
…これにOKを出すと
まっさんみたいになるってことやんな？
小島「…いや、お腹減ってへんから今はええわ」
まゆ「そっかー」
うん。これが最適解や。
無邪気そうにしてるまゆちゃんほど
危険なものはない。
まっさん、頑張れ
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作者名：さっくん | 作成日時：2023年10月9日 17時
