24.疲労 ページ35
小島side
運動会が終わって最終便が無かったから泊まって
翌日みんなで帰る
一晩寝たし新幹線ではしゃぐと思ってたけど
まゆちゃんがなんかおとなしい
前の席を見ればまっさんにもたれかかって
大爆睡しとる…考えすぎか？
いつもの調子と違うから不安になんねん
席を覗き込む俺に気づいたまっさんが
口パクで寝てんねん！って言ってくる…
見たら分かるわ！って小声で返すけど
やっぱり不安やからまっさんにメール
小島: まゆちゃん、大人しすぎひん？
すぐ寝た？
正門:乗って結構すぐやな
小島:珍しくない？
正門:せやけど昨日運動会やったし
疲れとるんやろ
小島:ならええわ
まゆちゃんのことやから
体調不良を隠す傾向にあるんが怖いんよな…
駅に着けばみんな各々解散。
どうせ家が同じ方向やからって
俺とまゆちゃんは置いていかれる。
眠そうにしとるまゆちゃんを支えると
妙に体温高い気がする…
いや、寝てたからか？
小島「おい、立ちながら寝んな」
まゆ「うーん」
小島「…なぁ、本当は体調悪いんと違う？」
まゆ「！そんなことないで」
小島「…いや、目逸らしたな」
まゆ「ソンナコトナイ」
小島「体温計いつも持ち歩いてるやん
何度やったん？」
まゆ「37.8」
小島「アウトやな。病院直行決定」
まゆ「もう2連休あるから大丈夫やって！
寝たら治る！」
小島「だめや。どうせ何も食わずに寝てるだけやろ
悪化します！今から病院行って、俺ん家です。」
まゆ「なんでこじけんの家やねん
自分の家でええって」
小島「一人暮らしやろ。孤独死するで」
そんなことないって！
ご家族に迷惑かけちゃうから！とか
わめいとるけど
親に連絡して病院に行くためにタクシーに押し込んだ
とりあえずは風邪。
めんどくさい感染性のものちゃうかったから
良かった
運動会に向けての緊張とかで疲れとったし
睡眠不足もあったし
免疫落ちてたって感じやな
病院に迎えに来てくれた親には平謝りのまゆちゃん
何回も会ったことあるやん
てか、連絡先も知っとるくせに
自分のせいでってなるとすごく遠慮する
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作者名：さっくん | 作成日時：2023年10月9日 17時
