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白翼 ページ6

今さら何を、と、そんな声が聞こえた。

「私達は貴女についていきます」

「どうぞご心配なく」

その言葉に私は、不覚にも彼らを愚かだと思った。

「そもそも星の民は不滅の存在。例え星晶獣…いや、天司達が暴れだそうと、彼らが殺しに来るより早く殺してみせます」

だって、そんな事なんて言うもんじゃない。

「A様、私達の上司は天司長でも補佐官でも所長でもありません」

「そうですよ」

「何を心配しているのですか?」

永く続く命があるにしたって、身体はいくらでも朽ちて滅ぶ。

肉は抉れるし、骨は折れて砕けるし、どこかに家出した臓器を治すには長い年月と痛みを伴うのに。

どれだけ肉体が損傷しようと、魂が離れない。

ただそれだけで、痛みもあるし、恐怖だってある。

なのに、そんな事。

 

「「「「私達の上司は貴女だ」」」」

 

そんな事、言うもんじゃないだろう?

「――A様!!天司長を連れてきました!!」

ドアを蹴り開けるように入ってきた一人の研究員。

その後ろからやって来た、白い、六枚翼の男。

彼によく似た、似てない男。

「ルシフェル」

どうか話を聞いてくれ。

そう言った私に、彼は静かに頷いた。

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作者名:*Reno | 作成日時:2020年4月11日 5時

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