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「ルシファー」

武器を握り締める。

「この事を、ルシフェルへ言いたまえ。いくら君の行いであろうとも、今回の事はあまりにも私情的で独善的すぎる」

彼が応じれば、話はそこで終わりだ。

「君は寝る間も惜しんで動いてくれたのだろうが、私一人のために多大な犠牲を出すのは道理に反すると言うものだ。君は私の部下達ではなく、私のためだけに動いているのだろうから」

どうする?

……彼が否定したら?

……何を否定されたら困る?

「それの何が悪い?神だって、己のことしか考えていないだろう」

「……」

「ホメオスタシスの中で生きるなど、不快なことこの上ない。お前は違うのか。あれだけ『無法』を望んでいたのに」

その言葉に臆する事がなかったのは、多分、私が求める『自由』と『無法』が、彼の言うそれと違うせいだ。

「違わない」

だから記す必要があった。

違えないように、証拠を記す必要が。

 

 

 

 

 

 
「武器を取れルシファー。私は君の行動を許しはしない」

「まさかお前と意見を違えるとは……想定外も良いところだ」

 

 
 
 
離婚調停の猶予くらいあっても良かったのでは?と、笑いながら殺意で顔を歪めた彼に、私は一言

 

 

 
「離婚?まさか。旦那だからこそ、この妻自らが裁いてやるんだろう」

 

そう返す他に無い。

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作者名:*Reno | 作成日時:2020年4月11日 5時

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