夢枕 ページ42
――その日の夜、夢を見た。
夢の中に現れたのは私と同じ黒髪の女。
女は星の民ではないのか暗黒に塗り潰された一色の髪をしていて、瞳はどこぞの息子のように紅くて、だけど服だけは一丁前の花嫁のように白かった。
汚れ、黄ばみ、血の跡。
それら一つとしてない穢れなき純白に、私は言いようのない�狹椶雖瓩魏韻┐拭�
｢どちら様？この私の夢に、いったい誰の許可があって立ち入った｣
目を見開き、警戒する獣のようにそう言う。
女は何も答えなかった。
答えない代わりに、憐れみ憂うかのような目をした。
｢……｣
武器は無い。
夢だから当然、と言えばそれまでだが。
｢……｣
｢……｣
お互いに見つめ合う。
そう言えばいつの日か、ルシファーは、誰か、何かの夢を見ると言っていた。
それと同じものか異なるものかは不明だが、まぁ構わない。
｢武器が無いなら素手で行くまで｣
生憎、私と言う女はこのような状況で『神様のお告げだわ！』なんて目を輝かせたりするような信仰深き聖女ではない。
残念だったなと拳を握り締めれば、一瞬驚いたような顔して女は宙より武器を取り出すのだから笑えてくる。
｢武器が無ければ勝てないか｣
不様だな、と、私は後ろへ拳を引いた。
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＊Reno(プロフ) - かえでさん» 面白いとのお言葉ありがとうございます。フリーダム系妻面主人公(？)をこれからもゆったりよろしくお願いいたします！ (2020年2月3日 6時) (
レス) id: e0ad1dc33e (このIDを非表示/違反報告)
かえで - すごく面白いです！主人公ちゃんがかっこいい..。続き楽しみにしてます。 (2020年1月27日 17時) (レス) id: 07d90d10b2 (このIDを非表示/違反報告)
＊Reno(プロフ) - うささん» 生存報告ありがとうございます。最近ますます寒くなってキレ散らかす頻度が高くなりました作者です…。楽しみにしていただき嬉しい限りです。ゆっくり更新ではありますが、これからもよろしくお願いします(´V`) (2019年12月26日 19時) (レス) id: e0ad1dc33e (このIDを非表示/違反報告)
うさ - 更新お疲れ様です。私も寒さにキレ散らかして仕事に行ってます....。ルシファー大好き人間なので楽しみにしております。 (2019年12月26日 2時) (レス) id: ef6ea16959 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：＊Reno | 作成日時：2019年7月11日 2時
