【資料集】apocalypse...関連 (ページ38)

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アンジェロにとってのフェイトページ38

幼少期、ルナ・オーロでの生活はアンジェロにとって癒しと悪戯、ストレスの日々でした。

父親と顔を合わせれば亡くなった兄エミリオに重ねられ、自室に行けば好きでもない戦隊物や勇ましいフィギュアといった男の子らしいものが飾られている。誕生日プレゼントもこれ。全く嬉しくありません。

それでもエミリオが病気になったり、何か悩んでいる時の両親の反応を見てきたアンジェロは無理矢理にでも嬉しそうな笑みを浮かべていました。

学校で嫌なことがあっても、父親がなかなか見てくれないもどかしさを感じていてもいつも家族の前では楽しそうにしていました。

どんなに父親にアンジェロ自身の人格を侮辱されても暫く経てば何事もなかったように振る舞いました。

"両親に心配をかけたくない、父親に認められたい"

その一心で負の感情は人前に出さないようにしていたのです。それに気づいていた姉のリヴィアの部屋が唯一の癒し。彼女もそれを分かっていたからたまにアンジェロを自分の部屋に呼んでいました。

勿論、父親にバレたらアンジェロは強制的に自分の部屋に帰らないといけません。父親の命令には逆らえませんから。

そんな日々を送っていたアンジェロにとってフェイトは楽園でした。部屋に可愛いぬいぐるみを飾っていても誰も文句を言わない。アンジェロの好みも否定されない。

これほどアンジェロが望んでいたことはありません。

ちょっと無愛想な親友も出来て、のびのびと自分の趣味を謳歌できるフェイトはまさしく楽園の名にふさわしい。

"やっぱりフェイトに来てよかった"

そう思って日々フェイトで過ごしています。

本当にパンドラ適合試験に合格して良かったね、アンジェロ。
きっとリヴィアもそう思っているはず。