第三夜 ページ4
Side A
死んでない……ってことは、間に合ったんだ。
よかった……。
なんて、呑気なことを言ってる場合じゃない
この部屋もまた、さっきと同じで何もなくて、壁も、床も、天井も白くて……
壁に7:00って数字が表示されてる。
2部屋目の制限時間は7分ってメールに書いてあったな。
6:59
タイマーが動き出す。
私は、ドアを確かめる。
鍵は…当たり前だけど、かかってる。
この鍵穴、さっきよりも構造が複雑になってる
制限時間が1部屋目よりも長かったのは
ドア自体頑丈で、鍵穴の構造も複雑だからだったんだ。
さっきと同じように、鍵穴にヘアピンを突っ込む。
ｶﾁｬｶﾁｬｶﾁｬｶﾁｬ…
……開かない。
一部屋目よりも構造が複雑だから当たり前なんだけど、制限時間内に終わるかどうか…
ｶﾁｬｶﾁｬ…
残り時間は………後、1分。
だけど、後少しで開きそう。
後、30秒。
っ……時間がない
お願い、どうか、開いて……！
……ｶﾞﾁｬ！
開いた！
私と片岡さんは急いで次の部屋に入った。
片岡「ありがとう、高槻さん。高槻さんがいなかったら死んでたかも…」
『まだ…お礼は早いよ。この部屋から脱出できたら、言って！』
片岡「そうね、何か手伝えることはない？」
「高槻さんにだけ任せるのも悪いし…」なんて言う片岡さん。
『じゃあ、タイマー見て1分ごとに教えてくれない？残り1分になったら、10秒ごとで』
片岡「分かったわ。」
片岡さんの表情が最初は不安げだったけど、今はリーダーとしての表情に変わった。
9:59
タイマーが動き出す。
また、鍵穴にピンを突っ込む。
さっきのドアよりも構造が複雑になってる。
これ、開けられるかな？
ううん、弱気になったらダメ！
ｶﾁｬｶﾁｬ
片岡「残り7分」
片岡さんの声が聞こえる。
残りは7分。手応えが全くと言っていいほどない
片岡「6分」
ｶﾁｬｶﾁｬｶﾁｬｶﾁｬ
片岡「後、5分」
ｶﾁｬｶﾁｬｶﾁｬｶﾁｬｶﾁｬｶﾁｬ
片岡「4分！」
ｶﾁｬｶﾁｬｶﾁｬｶﾁｬｶﾁｬｶﾁｬｶﾁｬｶﾁｬ
片岡「残り3分！大丈夫？高槻さん。」
片岡さんの声が焦り始める。
『分かんないけど…どうにかする！』
ｶﾁｬｶﾁｬｶﾁｬｶﾁｬｶﾁｬｶﾁｬｶﾁｬｶﾁｬｶﾁｬｶﾁｬ
片岡「2分！」
ｶﾁｬｶﾁｬｶﾁｬｶﾁｬｶﾁｬｶﾁｬｶﾁｬｶﾁｬｶﾁｬｶﾁｬｶﾁｬｶﾁｬ
…時間がない。
◦*.♬◦*.♬◦*
ｶﾁｬｶﾁｬうるさいですね…
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澪(プロフ) - ……この首謀者殺っちゃっても良いですか？ (2022年3月22日 14時) (
レス) @page25 id: 5ddb06e292 (このIDを非表示/違反報告)
千(プロフ) - ひよこさん» ありがとうございます！そう言ってくださって凄く嬉しいです(*´∇｀*) (2018年5月17日 20時) (レス) id: 4f559fb116 (このIDを非表示/違反報告)
ひよこ - すごく面白いです(≧∀≦*) (2017年10月25日 16時) (レス) id: 5a7ec4da17 (このIDを非表示/違反報告)
千(プロフ) - 闇猫さん» ありがとうございます！ホラーは書くのが難しいですがこれからも頑張ります(*´▽｀*) (2017年3月1日 19時) (レス) id: e8f6113ea5 (このIDを非表示/違反報告)
闇猫 - ホラ―だけど、面白いです。更新頑張ってください。 (2017年3月1日 18時) (レス) id: 6f7a2e4a1d (このIDを非表示/違反報告)
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