Episode,16 考えろ ページ10
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「伊黒に頼まれていたんだ、甘露寺を頼むって！」
そう言われ、振りかざされる刃をスレスレでかわす。
すぐさま後ろに飛び、間合いを開ける。
まだ体力が残っていれば攻め続けて流すこともできるのに……っ。
というか、伊黒小芭内はすでに死んでいたのか。
「よもや！十二鬼月ではないのか」
私の瞳をいつの間に確認したのか、煉獄杏寿郎がそう言った。不思議そうに首を傾げ、しかし私に向かって刃を向ける。
ぼたぼたと流れ続けていた血は止まり、あとは貧血気味でフラフラとぼやけた視界が元に戻らないだけだ。
「ここはあの糞野郎の根城なんだろ？十二鬼月以上の護兵くらい、いんだろ」
「それもそうだな！」
二人はそう言うと、連続的に攻撃を仕掛けてきた。
『……ッ！』
不死川の攻撃を避け、左へ飛んだ。足場は少々悪いが、割れた木材の上に着地する。着地の振動で木材の山が崩れ、砂塵が吹き荒れる。
視界が悪すぎるうえに、朦朧とする頭ではどこに二人がいるのか分からない。
ああ、死んでしまうかもしれない。
ぼんやりとそんなことを考え、自分の思考に自分で驚いた。
『今、私は何て言った？
”死んでしまうかもしれない”？
死ねるわけ無いでしょう……！
あの子に、無惨に「ただいま」って言わなきゃならないのに！』
私は何処から攻撃が来てもいいように、木材の山へ体を丸めた。
そこで使えそうな木材を見つけ、細く折る。
これでまだ、戦える！
でも……血が足りない。
「どこに居やがる臆病鬼が！」
二人の声は比較的、近くから聞こえる。
私のにおいや気配だと、すぐに見つかってしまう。
考えろ。
考えろ。
考えろ。
考えろ。
考えろ！
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三千幸 - 雨雲さん» うへぇ、そんなに言ってもらえるとは光栄です……( 三甘*´艸｀) (2019年12月9日 19時) (
レス) id: d839c37112 (このIDを非表示/違反報告)
雨雲(プロフ) - マジで最高なんですけど、、え、マジで(語彙力) (2019年12月8日 22時) (レス) id: 75cba6923f (このIDを非表示/違反報告)
三千幸 - 蓮さん» アリガトウゴザイマス―――! (2019年12月3日 19時) (レス) id: d839c37112 (このIDを非表示/違反報告)
蓮 - 面白いいいいいいいいいいいいいいい！ (2019年12月3日 19時) (レス) id: 947501fbf1 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：三千幸 | 作成日時：2019年12月2日 21時
