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何度も高鳴る鼓動を押さえつける為に、深く深呼吸をした。
静かにして、耳をそばだてると、足音がだんだん近くなってきた。
『……きた』
足音は……2人分。
竈門炭治郎と共闘したと言ったら、あの弟はどんな顔をするだろうか。
「そんな刃じゃあたらないよぉー」
「くそっ、早い!」
ワザと大声で炭治郎が忠告をくれる。どうやら、炭治郎が間に合っていないらしい。
『えーっと、どうしたらいいんだっけ……』
必死で頭をフル回転させ、炭治郎無しでも捕まえられる策をひねり出す。
大きく腕を振るだけではだめだ。炭治郎が上手く筆を押してくれなければ絵具である血量が足りなくなってしまう。かすかすの線ではアイツを縛れない。少し探索してみるだけでわかったが、ここには巳一郎君以外の子供もしまわれている。おそらく、声が出せなくなるほど疲弊している子もいるのだろう。
考えるだけで、胸が痛くなった。
人の生死について、心を痛めることができるという余裕に感謝をしつつ、息をつめた。
「おーっとぉ、また逢ったねぇ?」
「Aっ!」
『っ!』
たっぷりと腕から滴り落ちる血を含ませた筆を思いっきり、ブーメランのように撫でた。
「あれぇ……血、」
「そこまでだっ!」
ジャンプ主人公さながらの台詞を吐き、炭治郎は日輪刀で筆を跳ね返す。自分のもとへ帰ってきた筆先を握り締め、目の前の変なやつを縛り付けるように引き寄せた。
「えええ?」
『血気術……鬼灯の想い出』
縛られた変な奴が痛みで顔をしかめようとする様子を見ながら、私はそのまま意識を手放した。
「Aさん?!」
「お姉ちゃん!」
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Episode,11 姫抱きでイケメンが口論ってナニソレステキ→←前ページ
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ソフィア(プロフ) - 三千幸さん» 見てきます!陰キャ組とか無常とかいいですよね… (2019年11月21日 19時) (レス) id: 94aa0ed7fc (このIDを非表示/違反報告)
三千幸 - ソフィアさん» はい!今、同名で2作品 書いて投稿しています。リッパー落ちとヤンデレ短編集ですが宜しければ読んでください!陰キャ組、白黒無常、写真家が好きなんです!……端末を持っていないのでゲームはやったことないんですが。 (2019年11月20日 19時) (レス) id: d839c37112 (このIDを非表示/違反報告)
ソフィア(プロフ) - 第五人格知ってるんですか?! (2019年11月19日 22時) (レス) id: 94aa0ed7fc (このIDを非表示/違反報告)
三千幸 - ミサモさん» そうですよねぇ。(*´▽`*) (2019年11月18日 19時) (レス) id: d839c37112 (このIDを非表示/違反報告)
ミサモ - 無惨可愛いなぁ(*⌒▽⌒*) (2019年11月18日 7時) (レス) id: 592a6abe49 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:三千幸 | 作成日時:2019年11月5日 20時