【鬼舞辻無惨】 推しがブラックすぎるので株を上げます！ 【鬼滅の刃】

Episode,５　生・パワハラ会議 ページ11

お星さまの色が……無惨様の瞳の色に近づいてる……？？？？？(困惑)


〇


さて、起き上がれるようになって2週間ほどたっただろうか。
悲しいかな、私は今どの辺のストーリーなのか気づけずにいた。
何故なら、推しであり弟である無惨様が部屋から出してくれなかったからだ。部屋から出ようとする度に何処かからかやって来て、圧力をかけては私を部屋から出してくれなかった。

無惨様、月彦さんでもあるんだからそんなに頻繁に姿を消しては怪しまれますよ……。そんなことを考えていると、「姉さまのほうだが大事です」と即座に返された。出来た弟を持ったものである。


ある日の夕暮れ時。

無惨様は女性に擬態して私の部屋へやって来た。
初！女性無惨様！うーわっ、もう美人。来ても美人。遠くからでも美人。どこ見ても美人。その肌とか、赤い唇とか、キレあがった大きな瞳とか……美人以外の形容詞が見つからない！！！なんか……女の子やっててごめんなさい。


「姉さま、今日は部屋の外に出ても良いですよ」


あ、そのお声でしゃべるんですね。やっぱり、少し高音ですね。はい、尊いですね。
ホントに人間ですか。いや、人間じゃなかったわ。そりゃそうでしょうね、人ならざる美しさだもん。あー、尊い！！
私は心のなかで頭を抱えながら狂喜乱舞していた。もちろん、ポーカーフェイスで。


『本当に？一緒に買い物でもするの？』
「誰が城の外と云いました。部屋の外ですよ。……姉さまは面識がないでしょうが、この前に下弦の伍の鬼が死んだのです。下弦は姉さまがお眠りなってからも、何度も入れ替わったのですよ。上弦はほとんど入れ替わっていないと云うのに……。このように弱いものばかりを集めていても意味がない。全体を見限ろうかと思いまして」
『え』


？？？？？？
……今、最終話じゃん。
私、アニメ派だよ？？
うっすらとしかこの後の展開知らないよ？？

推しの株を上げるとか云った先から、これだよ。

頭の中が真っ白になって、だらだらと汗が流れ出す。きゅっと拳を握り、俯いていると無惨様がポンポンッと肩を叩いた。


「姉さまはお優しい方だから、きっと殺さないでと仰りたいのでしょう……。でもこんなに弱い鬼ばかりでは姉様を守れない」


うん。
よく云った。
だけど、それ……出演シーンで云ってほしかったなぁっ！？


〇

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