【ユーリ!!!on ICE】Dear Snow (ページ43)

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大会に向けて練習にも熱がこもる。Aの表現力の表し方に対する指導がとてつもなく厳しく勇利がべそをかいたのは言うまででもなく、ヴィクトルですら苦笑いで現実逃避する始末。
でも、着実にその結果はついて行っている。

　本日は中四国大会。公式練習が始まりAはじっと勇利を見つめた。

「＿＿＿＿」

　勇利はこれが初の試合。全日本でボロボロになってから初だ。表情に陰りが出ている勇利を尻目にAはほかの選手を見ているのだった。

試合前の練習が終わり、リンクサイドに勇利が戻ってきたときヴィクトルが勇利を後ろから抱きしめたのだ。さすが色男やることチゲえな。とそれをとなりで見つめるA。

　顔を真っ赤にしている勇利のほっぺを引っ張った。

「いっっ?！！」

「勇利」

　Aの顔が目の前に広がる。

「ぶちかましてこい、あんたのエロスを。会場にいる観客全員を堕とすくらいいのパフォーマンスを」

「A・・・・・」

「大丈夫、

＿＿＿＿＿信じてるぞ」

　信じてる＿＿＿その言葉がストンっと
勇利の心に落ちた。

「ほら、行ってこい」

　ぐりぐりと勇利の頬を撫で回すAの手に自分の手を重ね。擦り寄る。

「うん＿＿＿行ってきます」

　＿＿＿＿勝生勇利の

舞台が始まる＿＿＿＿